
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 前嶋和弘教授とは?現代アメリカ政治外交・選挙・メディアから分断を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「前嶋和弘教授の研究と、総合グローバル学科で学べる現代アメリカ政治外交について」です。
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、アメリカの政治や外交を研究しているのが前嶋和弘教授です。専門は現代アメリカ政治外交で、特に選挙、連邦議会、メディアなどを対象に、国内政治が外交政策の形成にどのような影響を与えるのかを研究しています。アメリカ大統領選挙やトランプ政権など、日々のニュースで目にするテーマを学問的に考えることができる研究分野です。
前嶋和弘教授は何を研究している?

前嶋教授の研究の大きな特徴は、アメリカ政治を大統領だけから見ないことです。
アメリカの政策は、大統領だけで決まるわけではありません。議会、政党、有権者、メディア、利益団体など、さまざまな主体が影響し合いながら政治が動いています。前嶋教授は、選挙や議会、メディアをそれぞれ別の問題として考えるのではなく、それらの関係を分析しています。
例えば、選挙によって議会の構成が変われば、国内政策だけでなく外交政策にも影響が出ることがあります。世論が変化すれば、政治家の発言や政策判断にも影響する可能性があります。こうした複雑な政治の仕組みを読み解くのが、前嶋教授の研究です。
アメリカ社会の「分極化」とは?
前嶋教授が継続して注目してきたテーマの一つに、アメリカ社会の分極化があります。
分極化とは、政治的な考え方が二つの方向へ大きく分かれ、その間の距離が広がっていく現象です。アメリカでは、保守派とリベラル派、共和党支持者と民主党支持者の間で、政治的な考え方の違いが大きくなってきました。
ただし、「アメリカ人が二つの集団に完全に分かれている」という単純な話ではありません。地域、年齢、宗教、人種、所得、学歴などさまざまな背景が政治意識と関係しています。
前嶋教授の研究を知ると、選挙結果だけを見るのではなく、その背景にある社会の変化にも目を向けることが重要だと分かります。
メディアは政治にどのような影響を与える?
前嶋教授は、アメリカの政治とメディアの関係についても長く研究しています。
テレビや新聞だけでなく、インターネットやSNSが普及したことで、人々が政治情報を得る方法は大きく変化しました。自分が関心を持つ意見や、自分の考えに近い情報だけを受け取りやすくなることもあります。
その結果、同じ出来事についても、どのメディアを見ているかによって受け止め方が大きく異なることがあります。前嶋教授は、こうしたメディアの分極化についても研究してきました。
政治を理解するには、ニュースの内容だけではなく、「誰が情報を伝えているのか」「どのような人がその情報を受け取っているのか」まで考える必要があります。
大統領選挙を見るだけでも多くの問いが生まれる

アメリカ大統領選挙は、前嶋教授の専門分野を身近に感じられるテーマです。
例えば、「なぜ全国の得票数だけで大統領が決まらないのか」「なぜ州によって支持する政党が大きく違うのか」「なぜSNSが選挙で重視されるのか」といった疑問があります。
さらに、大統領が決まった後も、「議会の多数派が違う政党だったら政策はどうなるのか」「選挙で訴えた外交政策は実際にどこまで実現できるのか」と考えることができます。
2026年の研究成果でも、前嶋教授は第2次トランプ政権の外交政策や政治的な分断などを取り上げており、現在進行形のアメリカ政治を研究し続けています。
国内政治と外交は別々ではない
外交というと、国と国との関係だけを考える分野に見えるかもしれません。しかし前嶋教授は、アメリカ国内の政治と外交政策の関係にも注目しています。
例えば、外国への支援、貿易、安全保障などについて大統領が方針を示しても、国内の議会や世論から反対されることがあります。逆に、選挙を意識して外交政策が語られることもあります。
つまり、アメリカ外交を理解するには、他国との関係だけでなく、アメリカ国内の政治状況を見る必要があります。
これは国際政治を学ぶうえでも重要な視点です。「国」という一つの存在が意思決定しているように見えても、その内部には異なる考えや利害を持つ人々がいるからです。
高校生なら普段のニュースから研究の入口を見つけられる
前嶋教授の研究分野は、高校生が普段触れているニュースやSNSともつながっています。
例えば、アメリカ政治について同じニュースを複数のメディアで見比べてみてください。見出しや紹介される発言、取り上げられる論点に違いが見つかるかもしれません。
そのとき、「どちらが正しいか」だけで終わらせず、「なぜ取り上げ方が違うのだろう」「そのメディアを見ている人にはどのような傾向があるのだろう」と考えると、政治とメディアの研究につながります。
SNSで政治的な投稿を見たときにも、その情報の出典を確認し、異なる立場の情報にも触れてみることが大切です。
総合グローバル学科の国際政治論とどうつながる?

前嶋教授の研究は、総合グローバル学部における国際政治論の学びと深く関係しています。
アメリカは国際社会に大きな影響を持つ国ですが、「アメリカはこう考えている」と一つの意思を持つ存在のように捉えるだけでは、その政治を十分に理解できません。大統領、議会、政党、世論、メディアなど、それぞれの動きを見る必要があります。
一つの国を内部から深く研究しながら、その国の政治が世界にどのような影響を与えるのかまで考えることが、総合グローバル学科での学びにつながります。
推薦入試ではニュースを自分の問いに変えてみよう
推薦入試を考えている高校生も、前嶋教授の研究テーマに自分の興味を合わせる必要はありません。大切なのは、研究を知ることで自分の疑問をさらに具体的にしていくことです。
例えば、「アメリカ政治に興味があります」で終わらず、「なぜ社会の分断が進むのか」「SNSは政治意識をどのように変えるのか」「国内の世論は外交政策にどこまで影響するのか」と問いを深めてみてください。
ニュースを継続して読み、異なる情報源を比較し、背景まで調べることで、自分が大学で学びたいテーマがより明確になっていくでしょう。
前嶋和弘教授の研究からアメリカ政治を違う角度で見てみよう
前嶋和弘教授の研究を知ると、アメリカ政治は大統領一人の動きを追うだけでは理解できないことが分かります。選挙、議会、メディア、世論、外交政策などが互いに影響しながら政治は動いています。
次にアメリカ政治のニュースを見たときは、「なぜこの政策が支持されているのだろう」「誰が反対しているのだろう」「この情報はどのようなメディアから発信されているのだろう」と一歩踏み込んで考えてみてください。日々のニュースから生まれた疑問が、大学での国際政治研究につながるかもしれません。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


