
上智大学 総合人間科学部 心理学科|廣瀬英子教授の研究紹介 教育心理学から「学び」と「評価」を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「教育心理学から『学び』と『評価』を考える」です。
教育心理学ってどんな学問?
上智大学総合人間科学部心理学科の廣瀬英子教授は、教育心理学を専門とし、学習・心理測定・評価に関する研究に取り組んでいます。教育心理学は、人がどのように学び、何かを身につけていくのか、また、その学びをどのように正しく測り、評価するのかを研究する学問です。テストの点数や成績は、私たちにとって身近なものですが、「どうすれば公平で意味のある評価ができるのか」「アンケートや質問紙で本当に知りたいことを正しく測るにはどうすればよいか」といった問いには、実はとても専門的な知識が必要になります。
廣瀬教授は、質問紙調査法の指導にも力を入れており、「質問紙の回答者としてだけでなく、作成・分析する立場を経験すると、新たに気づくことがある」と述べています。
廣瀬教授は東京大学で教育学の学士・修士・博士をすべて取得しており、学習や心理測定、評価という一貫したテーマを長年にわたって研究してきました。数値やデータの裏側にある「測り方そのものの妥当性」を問い直す視点は、教育心理学ならではのものといえるでしょう。
高校までの学びとの違い
高校では、テストや模試を「受ける側」として経験することがほとんどだと思います。しかし大学の教育心理学では、テストやアンケートを「作る側」の視点に立ち、どのような質問の仕方をすれば正確な情報が得られるのか、どのように採点すれば公平に評価できるのかを、理論とデータの両面から学んでいきます。答えを与えられるだけでなく、自分で「良い測り方とは何か」を考え、検証していく姿勢が求められる点が、高校までの学びとの大きな違いです。
具体的な学びの例
たとえば、文化祭や部活動でアンケートを作ってみたときに、「思っていた答えが集まらなかった」「質問の意味が人によって違って伝わってしまった」という経験はないでしょうか。教育心理学では、こうした「どう聞けば、本当に知りたいことが分かるのか」というテーマを、心理学研究法という科目を通して体系的に学ぶことができます。学んだ知識は、学校での学習方法の工夫や、進路選択における自己分析など、身近な場面にも応用できるものです。
たとえば模擬試験の結果を見て、「本当にこの点数で自分の実力が正しく測れているのだろうか」と感じたことがある人もいるかもしれません。教育心理学では、こうしたテストや評価そのものの仕組みを見つめ直し、より公平で意味のある測り方とは何かを考えていきます。評価する側・される側の両方の立場から物事を見る視点は、進路選択にも役立つはずです。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、心理学科の出願にあたり「自分にとって心理学を学ぶことの意味」を述べるレポート課題(A4用紙1200字程度)が課されます。教育心理学に関心がある場合、自分自身の勉強法やテストの経験を振り返り、「なぜこの方法だとうまく学べたのか」「評価される側として感じた疑問」といった具体的な視点から書き始めると、自分らしい文章になりやすいでしょう。
なお、学科試問でどのような内容が問われるかについては大学から公式には公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと
推薦入試で大切にされるのは、知識の多さそのものよりも、自分の経験を客観的に振り返り、言葉にできるかどうかです。委員会活動や探究活動で、アンケートやふり返りシートを作った経験がある人は、そのときに感じた工夫や難しさを思い出してみると、教育心理学への関心につなげやすいはずです。
普段のテストの結果を見るときも、「点数が良かった・悪かった」で終わらせず、「この問題の何が測られていたのか」「本当に実力を反映しているか」と一歩立ち止まって考えてみることが、教育心理学的なものの見方の練習になります。
まとめ
教育心理学は、「学ぶこと」と「それを正しく評価すること」の両方に光を当てる学問です。テストや成績といった身近なものごとの裏側にある仕組みを知ることで、学びに対する見方も少し変わってくるかもしれません。ぜひ、自分自身の学び方や評価のされ方について、あらためて考えてみてください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


