上智大学理工学部情報理工学科の探究テーマの見つけ方とは?推薦入試に向けた考え方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学理工学部情報理工学科の探究テーマの見つけ方とは?」です。
上智大学理工学部情報理工学科を目指す高校生の中には、「探究テーマをどう決めればよいかわからない」と悩む人も多いと思います。
AIに興味がある、プログラミングを学びたい、データサイエンスが気になる、社会に役立つシステムを作りたい。
そうした気持ちはあるけれど、推薦入試の出願書類や面接で問われる志望理由につながるテーマとして、どう整理すればよいのか迷うこともありますよね。
探究テーマは、最初から難しく見せる必要はありません。
大切なのは、自分の身近な疑問から出発し、情報技術と社会のつながりを考えていくことです。
探究テーマは身近な疑問から見つける
探究テーマというと、最先端のAI研究や高度なプログラミングを扱わなければならないと思う人もいるかもしれません。
しかし、最初のきっかけは身近な疑問で十分です。
たとえば、なぜSNSでは自分が興味を持ちそうな投稿が表示されるのか。
なぜネット通販ではおすすめ商品が出てくるのか。
なぜスマートフォンの顔認証は本人を判別できるのか。
なぜ学校の連絡アプリは使いやすいものと使いにくいものがあるのか。
こうした日常の中の小さな疑問が、情報理工学科につながる探究テーマになります。
推薦入試で大切なのは、テーマの難しさではありません。
自分が本当に気になったことを、どれだけ丁寧に考えられるかです。
AIへの関心からテーマを考える
情報理工学科を目指す人にとって、AIは身近で考えやすいテーマの一つです。
ただし、「AIについて調べる」だけでは少し範囲が広すぎます。
AIのどの部分に関心があるのかを具体的にしてみましょう。
たとえば、「AIはどのように画像を認識しているのか」「AI翻訳はなぜ不自然な訳をすることがあるのか」「AIの判断に偏りが生まれるのはなぜか」といった問いが考えられます。
また、教育や医療、交通、災害対策など、自分が関心のある社会分野とAIを結びつけることもできます。
大切なのは、AIをただ便利な技術として見るのではなく、その仕組みや社会への影響まで考えることです。
データからテーマを見つける
データサイエンスに関心がある人は、身近なデータから探究テーマを考えることができます。
たとえば、学校のアンケート結果、部活動の練習記録、地域の人口データ、天気と生活行動の関係、SNSの投稿傾向など、身近なところにもデータはあります。
データを集めるだけではなく、「そのデータから何がわかるのか」「どのように見せると伝わりやすいのか」「データの使い方に問題はないか」と考えることが大切です。
たとえば、部活動で練習メニューと試合結果を記録しているなら、データを使って改善点を考える探究につなげることができます。
データは数字の集まりではなく、社会や人の行動を理解するための手がかりになります。
情報セキュリティから考える
情報セキュリティも、情報理工学科につながる重要なテーマです。
スマートフォン、SNS、オンライン決済、学校のICTサービスなどを使う中で、個人情報や安全性について考える場面は多くあります。
たとえば、「なぜパスワードの使い回しは危険なのか」「フィッシング詐欺はどのような仕組みで人をだますのか」「便利なアプリと個人情報の保護はどう両立できるのか」といった問いが考えられます。
セキュリティの探究では、技術面だけでなく、人間の行動にも注目することが大切です。
どれだけ安全な仕組みがあっても、使う人が理解していなければ問題が起きることがあります。
情報技術と人間の関係を考えるテーマとして、とても深めやすい分野です。
使いやすさからテーマを見つける
情報理工学科では、システムを作ることだけでなく、使う人にとってわかりやすいかどうかも大切です。
たとえば、学校の連絡アプリ、駅の券売機、病院の予約システム、オンライン授業の画面などを見て、「なぜこれは使いやすいのか」「なぜこれはわかりにくいのか」と考えることができます。
使いやすさを考えるときは、自分だけでなく、子ども、高齢者、外国人、障がいのある人など、さまざまな利用者の立場に目を向けることが重要です。
同じシステムでも、使う人によって困りごとは変わります。
この視点は、推薦入試で評価される他者理解や多面的な視点にもつながります。
社会課題と情報技術をつなげる
探究テーマを深めるには、社会課題と情報技術を結びつける方法もあります。
たとえば、防災、医療、教育、福祉、環境、交通、地域活性化など、さまざまな課題に情報技術は関わっています。
災害時に正確な情報を届けるには、どのようなシステムが必要なのか。
高齢者が安心して使える見守りサービスには、どのような工夫が必要なのか。
オンライン学習をより使いやすくするには、どのようなデータ活用ができるのか。
こうした問いは、情報理工学科での学びにつながりやすいテーマです。
技術を学ぶ目的を、社会や人の役に立てることと結びつけると、志望理由にも深みが出ます。
探究テーマを推薦入試につなげる考え方
探究テーマは、推薦入試の出願書類や面接で問われる志望理由とつながっていきます。
そのため、テーマを選ぶときは「自分の関心」「高校生活で取り組めること」「大学で学びたいこと」の三つを意識しましょう。
- 自分は情報技術の何に興味があるのか
- 高校生活の中でどのように調べたり考えたりできるのか
- 上智大学理工学部情報理工学科でどのように深めたいのか
この三つがつながると、探究テーマは自分らしいものになります。
たとえば、SNSに関心がある人なら、アルゴリズムや情報セキュリティ、誤情報の広がり方を調べることができます。
アプリに関心がある人なら、使いやすさや利用者の立場を考える探究につなげることができます。
大切なのは、興味を大学での学びにつながる問いに育てていくことです。
完璧なテーマより考え続けられるテーマを選ぶ
探究テーマを決めるとき、「これで評価されるだろうか」と考えすぎてしまう人もいます。
しかし、見栄えのよいテーマを無理に選ぶ必要はありません。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。
自分なりの問いを持ち、考え続けられる人を見ています。
だからこそ、テーマは自分が本当に考えたいものを選ぶことが大切です。
途中で問いが変わっても構いません。
調べる中で新しい視点に気づき、考えが深まっていくこと自体が探究です。
まとめ
上智大学理工学部情報理工学科を目指すうえで、探究テーマは特別な経験からしか生まれないものではありません。
AI、SNS、アプリ、データ、セキュリティ、学校生活、部活動など、身近なところに学びの入口はあります。
大切なのは、情報技術をただ便利なものとして見るのではなく、その仕組みや社会への影響、人との関わりまで考えることです。
推薦入試で評価されるのは、知識量やテーマの大きさだけではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢です。
まずは、日常の中で「なぜだろう」と感じる情報技術を書き出してみてください。
そこから、情報理工学科で深めたいテーマが少しずつ見えてくるはずです。
情報理工学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたい。
そう思えたら、それが探究の第一歩です。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


