上智大学文学部史学科|志望理由の最終チェック
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「志望理由の最終チェック」です。
ここまでのシリーズでは、上智大学文学部史学科で学ぶ内容や、推薦入試で求められる力、探究活動の考え方などについてお話ししてきました。
推薦入試の準備が進んでくると、多くの人が提出書類や面接で問われる志望理由の整理を始めます。
しかし、ある程度書き上がった後に「本当にこれでよいのだろうか」と不安になることも少なくありません。
そこで今回は、上智大学文学部史学科を志望する人が確認しておきたい最終チェックポイントについて考えていきます。
大切なのは、立派な文章にすることではありません。
自分らしい考えが伝わる内容になっているかどうかです。
なぜ史学科なのか説明できるか
まず確認したいのは、「なぜ史学科なのか」が明確になっているかです。
歴史が好きだから。
世界史の授業が好きだったから。
もちろん、それも大切な出発点です。
しかし推薦入試では、その先が見られます。
なぜ歴史に興味を持ったのか。
どのような問いを持ったのか。
歴史を通して何を学びたいのか。
そこまで説明できるようになっているかを確認してみましょう。
大学が知りたいのは、「好き」という気持ちだけではなく、その背景にある思考です。
自分の経験と結びついているか
次に確認したいのは、自分自身の経験が入っているかどうかです。
推薦入試では、その人らしさが重要です。
誰でも書ける内容だけでは、なかなか印象に残りません。
例えば、
授業で興味を持った出来事。
探究活動で調べたテーマ。
部活動や学校行事で感じたこと。
読書やニュースから考えたこと。
こうした経験と学びが結びついていると、自分らしい内容になります。
読み返したときに、「これは自分の話になっているだろうか」と確認してみましょう。
問いが見えているか
史学科の学びは問いから始まります。
そのため、志望理由にも自分なりの問いがあることが大切です。
例えば、
なぜ社会は変化していくのだろう。
なぜ人々の価値観は時代によって異なるのだろう。
なぜ同じ出来事でも解釈が分かれるのだろう。
こうした疑問は、歴史研究の出発点になります。
推薦入試で評価されるのは知識量だけではありません。
問いを持つ姿勢や考え続ける力です。
自分の文章の中に、その問いが見えているかを確認してみてください。
大学で学びたいことが具体的か
志望理由では、「大学で何を学びたいか」も重要です。
ただし、「歴史を学びたいです」だけでは少し広すぎます。
どのようなテーマに興味があるのか。
どのような視点から学びたいのか。
何を知りたいと思っているのか。
そうした内容が少しでも入っていると、学びへの意欲が伝わりやすくなります。
研究テーマを完全に決める必要はありません。
しかし、関心の方向性は見えるようにしておきましょう。
将来とのつながりがあるか
将来についても確認してみましょう。
ここで大切なのは、職業名を書くことではありません。
大学での学びを通してどのような人になりたいのか。
どのような力を身につけたいのか。
それが伝わる内容になっているかが重要です。
例えば、
多面的に物事を考えられる人になりたい。
異なる価値観を理解できる人になりたい。
社会を深く理解できる人になりたい。
こうした将来像も十分に意味があります。
推薦入試では、完成された将来設計よりも学びへの姿勢が重視されます。
自分の言葉になっているか
最終チェックで特に大切なのが、この点です。
文章を読み返したときに、自分の言葉で書けているでしょうか。
インターネットで見つけた表現。
誰かが作った模範解答。
そうした文章は一見きれいに見えます。
しかし、面接になると自分の言葉で説明できなくなってしまいます。
多少表現が不器用でも構いません。
自分が本当に考えたことを書いている方が伝わります。
推薦入試は作文コンテストではありません。
その人自身を見るための入試です。
完璧を目指しすぎない
推薦入試の準備をしていると、完璧な内容にしようとしてしまうことがあります。
しかし、推薦入試で見られているのは完璧さではありません。
大学が見ているのは、どのように考えているかです。
なぜそのテーマに興味を持ったのか。
どのような経験があったのか。
どのような問いを持っているのか。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。
考え続ける人を見ようとする試験です。
だからこそ、自分らしい内容を大切にしてください。
史学科で求められる姿勢とは
ここまで15話にわたってお伝えしてきたように、史学科で求められるのは知識量だけではありません。
問いを持つ姿勢。
思考の深さ。
多面的な視点。
他者理解。
対話姿勢。
これらは推薦入試でも重視される力です。
提出書類や面接を準備するときも、その視点を忘れないようにしましょう。
歴史を暗記科目としてではなく、人間や社会を理解する学問として捉えられているかが大切です。
最後に
ここまで上智大学文学部史学科の推薦入試について15回にわたってお話ししてきました。
もし今、不安を感じていたとしても大丈夫です。
推薦入試は、最初から完璧な人のための試験ではありません。
自分なりの問いを持ち、学びたいという気持ちを持っている人のための試験です。
ぜひ最後にもう一度、自分の志望理由を読み返してみてください。
そこに自分らしい経験や考えが入っているでしょうか。
史学科で学びたい理由が見えているでしょうか。
そして、これからも考え続けたい問いがあるでしょうか。
その答えが見つかれば、きっとあなたらしい志望理由になっているはずです。
史学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたいと思ったら、その気持ちを大切にしてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


