上智大学外国語学部ドイツ語学科|多様性の書き方と推薦入試で伝えるポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科|多様性の書き方」です。


多様性はきれいな言葉だけで終わらせないことが大切です

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試では、提出書類や面接を通して、多様な価値観を理解する姿勢が見られることがあります。

外国語学部では、言語を学ぶだけでなく、その背景にある文化、社会、歴史、人々の考え方を学びます。そのため、自分とは異なる価値観をどう受け止めるかは、とても大切な視点です。

しかし高校生の中には、「多様性ってどう書けばいいのだろう」「きれいごとのようになってしまいそう」と感じる人もいるかもしれません。

多様性は、難しい言葉を使って立派に書く必要はありません。むしろ、自分の経験や疑問と結びつけて考えることが大切です。

今回は、上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指す人に向けて、推薦入試で多様性をどのように伝えればよいのかを考えていきます。


多様性とは何か

多様性とは、さまざまな価値観や考え方、文化、言語、社会のあり方が存在していることです。

たとえば、国によって教育制度が違ったり、働き方に対する考え方が違ったり、家族や地域社会との関わり方が違ったりします。

日本では当たり前だと思っていることが、別の国ではまったく違う形で考えられていることもあります。

外国語学部の学びでは、こうした違いに触れる機会が多くあります。ドイツ語学科であれば、ドイツ語を通してドイツ語圏の文化や社会に出会い、日本とは異なる価値観について考えることになります。

つまり、多様性を理解することは、外国語学部の学びそのものと深くつながっているのです。


多様性は自分の経験から考える

提出書類で多様性について書くときに、「多様性は大切だと思います」とだけ書いてしまうと、少し弱く見えてしまうことがあります。

大切なのは、自分の経験と結びつけることです。

たとえば、部活動で意見が違う仲間と話し合った経験、文化祭の準備で役割や考え方の違いに向き合った経験、授業で他国の文化や社会制度を学んで驚いた経験などが考えられます。

大きな国際交流経験がなくても構いません。

たとえば、「部活動で意見が合わないメンバーと話し合う中で、相手の考えの背景を理解しようとすることの大切さを感じた」という経験も、多様性を考えるきっかけになります。

推薦入試で大切なのは、経験の大きさではなく、その経験から何を考えたかです。


文化の違いへの興味を深める

上智大学外国語学部ドイツ語学科を志望する場合、文化の違いへの興味は多様性の視点につながります。

たとえば、ドイツ語圏の社会について調べる中で、日本とは異なる教育制度や働き方、政治への参加意識、環境問題への向き合い方に関心を持つ人もいるでしょう。

そのときに大切なのは、「日本と違うから面白い」で終わらせないことです。

なぜ違いがあるのか。その背景にはどのような歴史や文化があるのか。違いを知ることで、日本社会をどのように見直せるのか。

ここまで考えられると、多様性についての文章に深さが出てきます。

外国語学部の学びは、単に海外を知ることではありません。海外を知ることで、自分の社会を見つめ直す学びでもあります。


「どちらが正しいか」で終わらせない

多様性について考えるときに大切なのは、すぐに「どちらが正しいか」を決めつけないことです。

たとえば、日本とヨーロッパでは、教育や働き方、社会制度について違いがあります。

その違いを見たときに、「日本は遅れている」「海外の方が正しい」と単純に判断するのではなく、「なぜその違いが生まれたのか」と考える姿勢が大切です。

価値観の違いには、歴史、宗教、社会制度、政治、教育など、さまざまな背景があります。

ドイツ語学科で学ぶ意味は、こうした背景を言語や文化を通して理解していくことにあります。

一つの見方だけで判断せず、多面的に考える姿勢は、推薦入試でも大切にされる力です。


外国語学部の学びと多様性をつなげる

外国語学部の学びは、多様な文化や価値観に触れることそのものです。

言語を学ぶことは、その社会の文化や考え方を知ることでもあります。

たとえば、ドイツ語の表現を学ぶ中で、日本語とは違う発想に気づくことがあります。歴史や社会を学ぶ中で、同じ出来事でも国や地域によって見方が違うことにも気づきます。

そのため、「文化の違いに興味がある」「さまざまな価値観を理解したい」という姿勢は、上智大学外国語学部ドイツ語学科の志望理由と自然につながります。

ただし、抽象的な言葉だけでは伝わりにくいので、自分の経験や関心を必ず入れるようにしましょう。


推薦入試で伝えるときのポイント

推薦入試で多様性について伝えるときは、次の流れを意識すると整理しやすくなります。

  • 経験やきっかけ
  • そこから感じたこと
  • 生まれた疑問や関心
  • 大学で学びたいこと

たとえば、「学校生活の中で意見の違いを経験し、相手の背景を理解しようとすることの大切さを感じた。その経験から、文化や社会によって価値観がどのように形づくられるのかに関心を持った。大学ではドイツ語を通してドイツ語圏の文化や社会を学び、多様な価値観を理解できる視点を身につけたい」という流れです。

このように、経験と大学での学びがつながっていると、面接で問われる志望理由にも説得力が生まれます。


最後に、自分の経験から多様性を考えてみよう

上智大学外国語学部ドイツ語学科では、言語だけでなく、文化、社会、歴史、価値観を理解する学びが大切になります。

そのため、推薦入試でも、多様な価値観を理解しようとする姿勢や、他者と対話しようとする姿勢が重要になります。

多様性は、特別な海外経験がなければ書けないテーマではありません。

部活動での話し合い、学校行事での役割分担、授業で感じた疑問、ニュースを見て考えたことなど、日常の中にも多様性を考えるきっかけはあります。

ぜひ一度、自分が「考え方の違い」に向き合った経験を書き出してみてください。

そこから、上智大学外国語学部ドイツ語学科で何を学びたいのか、自分でも考えてみましょう。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。