こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経済学科|多様性を志望理由にどう書くか」です。
多様性は特別な経験がないと書けないものではない
上智大学の推薦型選抜を考える中で、「多様性」という言葉を目にすることがあると思います。
しかし、「多様性とは何を書けばよいのか」「海外経験がないと書けないのか」と不安になる人もいるかもしれません。
多様性は、留学や海外経験だけを意味するものではありません。
大切なのは、さまざまな立場や考え方を理解しようとする姿勢です。
多様性とは何か
多様性とは、文化、価値観、背景、立場、考え方などの違いを理解しようとすることです。
社会には、さまざまな人がいます。
同じ出来事を見ても、立場によって感じ方や考え方は変わります。
たとえば、物価上昇というニュース一つを見ても、消費者、企業、働く人、政府では見え方が違います。
その違いに気づき、簡単に一つの答えに決めつけない姿勢が、多様性を考えるうえで大切です。
経済学と多様性のつながり
経済学は、社会の仕組みを考える学問です。
そして社会の仕組みを考えるためには、さまざまな立場を理解する必要があります。
たとえば、「最低賃金を上げるべきか」というテーマを考えてみましょう。
最低賃金を上げることで、働く人の生活が安定し、格差が縮まる可能性があります。
一方で、企業の負担が増え、雇用に影響が出る可能性もあります。
どちらか一方だけを見るのではなく、複数の立場から考えることが、経済学の学びにもつながります。
学校生活の中にも多様性はある
多様性は、身近な高校生活の中にもあります。
たとえば、部活動で意見が分かれた経験、文化祭で役割分担に悩んだ経験、探究活動で違う意見に触れた経験などです。
そのときに、「なぜ相手はそう考えるのだろう」と考えたことがあれば、それは多様な視点を理解しようとした経験になります。
大切なのは、意見が違ったこと自体ではありません。
その違いをどう受け止め、何を考えたのかです。
志望理由で多様性を書く流れ
志望理由で多様性を書くときは、次のような流れを意識すると整理しやすくなります。
- ある経験や社会問題に関心を持った
- そこには複数の立場があると気づいた
- 一つの見方だけでは理解できないと感じた
- 経済学を通して多面的に社会を考えたいと思った
たとえば、格差問題に関心を持った場合でも、働く人、企業、地域、政府など、さまざまな立場から考えることができます。
そのように考えた過程を書くことで、多様性への理解が自然に伝わります。
推薦型選抜で見られる視点
上智大学の推薦型選抜では、専門知識の量だけが評価されるわけではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが見られます。
多様性を書くときも、「多様性を大切にしたい」と言うだけではなく、どのような経験からそう考えたのかを示すことが大切です。
自分とは違う意見や立場に触れたとき、そこから何を学んだのかを言葉にしてみましょう。
最後に:違いに気づくことから始めよう
上智大学経済学部経済学科を目指すうえで、多様性はとても大切な視点です。
経済学は、さまざまな立場の人が関わる社会を考える学問だからです。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
まずは、自分がこれまでに出会った意見の違いや、ニュースの中で気になった立場の違いを振り返ってみてください。
その違いをどう受け止めたのかを考えることが、あなたらしい志望理由につながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


