こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経済学科|推薦型選抜で評価される力とは」です。


評価されるのは実績の大きさだけではない

上智大学経済学部経済学科を推薦型選抜で受験しようと考えたとき、多くの人が「どんな力が評価されるのだろう」「成績や実績がないと難しいのだろうか」と不安になると思います。

推薦型選抜というと、生徒会、留学、大会実績、探究活動の成果など、目に見える実績が必要だと考える人もいるかもしれません。

もちろん、そうした経験がある場合は出願書類や面接で問われる志望理由の材料になります。

しかし、上智大学の推薦型選抜で大切なのは、実績の多さだけではありません。

むしろ重要なのは、その経験や社会への関心を通して、どのように考えてきたのかという点です。


社会を見る視点

経済学科の推薦型選抜でまず大切になるのが、社会を見る視点です。

経済学は、社会の仕組みを理解する学問です。

そのため、社会の出来事に関心を持ち、ニュースや身近な問題を自分なりに考えようとする姿勢が重要になります。

たとえば、「物価が上がっている」というニュースを見たとします。

そこで「生活が大変そうだな」と感じるだけでなく、「なぜ物価は上がるのだろう」「家計や企業にはどんな影響があるのだろう」「政府や企業はどのように対応するのだろう」と考えることができます。

このように、社会の出来事を一歩深く見ようとする姿勢が、経済学科での学びにつながります。


思考のプロセスを伝える力

推薦型選抜では、結論だけでなく、考え方のプロセスも重視されます。

たとえば、「経済学に興味があります」という一文だけでは、なぜ経済学を学びたいのかが十分に伝わりません。

大切なのは、どのような出来事がきっかけだったのか、そこから何を疑問に思ったのか、どのように考えが深まったのかを説明することです。

たとえば、ニュースで格差問題を知ったことをきっかけに、なぜ格差が広がるのか疑問を持ち、本や記事を読んで調べる中で、経済学の考え方に関心を持った、という流れです。

このように、経験、疑問、考察、学びたいことの流れがあると、志望理由に説得力が生まれます。


自分の言葉で説明する力

推薦型選抜では、難しい経済用語をたくさん使えば評価されるわけではありません。

むしろ、自分の理解を自分の言葉で説明できることが大切です。

たとえば、「円安」「インフレ」「格差」「税制」といった言葉を知っていても、それをただ並べるだけでは思考は伝わりません。

大切なのは、「ニュースで円安という言葉を聞き、日本の経済が世界とどのようにつながっているのかに興味を持ちました」のように、自分の体験や気づきと結びつけて説明することです。

高校生の段階では、専門家のように語る必要はありません。

自分なりに理解しようとしている姿勢が伝わることが重要です。


多様な視点を持つ姿勢

経済学では、一つの問題に対して複数の考え方があります。

たとえば、「最低賃金を上げるべきか」というテーマを考えてみましょう。

最低賃金を上げることで、働く人の生活が安定し、格差が縮まる可能性があります。

一方で、企業の負担が増え、雇用に影響が出る可能性を指摘する意見もあります。

どちらにも理由があります。

経済学では、このように一つの立場だけで決めつけず、複数の視点から社会を考えることが大切です。

推薦型選抜でも、多様な立場を理解しようとする姿勢は大切に見られます。


実績よりも「何を考えたか」が大切

推薦型選抜と聞くと、特別な活動が必要だと思う人もいます。

しかし、部活動、学校行事、アルバイト、探究活動、日常のニュースなど、身近な経験も志望理由の材料になります。

たとえば部活動の経験でも、「頑張りました」で終わるのではなく、「チームの中で役割分担の難しさを感じた」「集団の中で公平性や意思決定の大切さを考えた」というように、思考につなげることができます。

大切なのは、経験の大きさではなく、そこから何を感じ、どんな疑問を持ち、どのように考えたのかです。


最後に:社会への問いを持ち続けよう

上智大学経済学部経済学科の推薦型選抜で評価されるのは、単なる実績や知識量だけではありません。

社会を見る視点、思考のプロセス、自分の言葉で説明する力、多様な視点を持つ姿勢が大切になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

もしあなたが、ニュースや身近な出来事を見て「なぜこうなるのだろう」と考えたことがあるなら、その問いは経済学科での学びにつながります。

まずは、自分が気になった社会問題を一つ選び、なぜ関心を持ったのか、どのように考えているのかを言葉にしてみてください。

その積み重ねが、上智大学経済学部経済学科を志望するあなたらしい理由につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。