こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部英文学科|学問と社会のつながりをどう考えるか」です。
英文学は社会と離れた学問ではない
英文学科と聞くと、「英語の小説や詩を読む学科」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
確かに、文学作品を読むことは英文学科の大切な学びの一つです。
しかし、英文学の学びは単に作品を読むだけではありません。
文学や言語を通して、社会や文化、人間の考え方を理解することが大きな目的になります。
つまり英文学は、社会と深くつながっている学問です。
文学は社会を映す
文学作品には、その時代の社会や価値観が反映されています。
たとえば、戦争の時代に書かれた作品、社会の変化を描いた作品、家族や働き方の価値観を表した物語などがあります。
小説や詩は、単なる物語ではありません。
そこには、人々の考え方、社会の問題、文化の背景が表れています。
そのため文学を読むことは、その時代や社会を理解することにもつながります。
作品の中の登場人物の言葉や行動を考えることで、「その社会では何が大切にされていたのか」「どんな生きづらさがあったのか」が見えてくることもあります。
言葉は文化と結びついている
言葉は、単なるコミュニケーションの道具ではありません。
その言葉の使われ方には、文化や価値観が反映されています。
たとえば、同じ意味に見える言葉でも、場面や相手によって印象が変わることがあります。
また、英語を日本語に訳すときに、ぴったり同じ意味にならないこともあります。
そこには、言語だけでなく、文化の違いや考え方の違いが関係しています。
英文学科では、こうした言葉の背景にある文化や社会も考えていきます。
英語圏文化を理解する意味
英文学科では、イギリス社会、アメリカ文化、英語圏の歴史などについても学びます。
英語は世界中で使われている言語ですが、その背景にはさまざまな文化があります。
たとえば、同じ英語圏でも、国や地域によって歴史、価値観、社会制度は異なります。
文学作品や映画、演劇、批評などを通して英語圏文化を学ぶことで、言語の意味や作品の背景もより深く見えてきます。
英語を学ぶことは、単語や文法を覚えることだけではなく、その言葉が使われる社会を理解することでもあります。
現代社会ともつながる学び
文学や文化の研究は、過去の作品だけを扱うものではありません。
現代社会の問題とも深く関係しています。
たとえば、社会の価値観の変化、ジェンダー、多文化社会、移民、差別、家族のあり方などです。
文学作品の中には、こうしたテーマが描かれているものもあります。
作品を読むことで、現代社会にもつながる問いを考えることができます。
英文学は、過去の作品を通して、今の社会や人間のあり方を考える学問でもあるのです。
上智大学で学ぶ意味
上智大学の教育では、「他者のために、他者とともに」という理念が大切にされています。
この考え方は、異なる文化や価値観を理解しようとする英文学の学びともつながります。
文学作品を読むことは、自分とは違う時代、国、立場の人の声に耳を傾けることでもあります。
また、英語圏文化を学ぶことは、世界の多様な価値観を理解しようとする姿勢にもつながります。
上智大学文学部英文学科で学ぶうえでは、英語を使う力だけでなく、他者の視点を想像する力も大切になります。
推薦型選抜で見られる視点
推薦型選抜では、専門知識の量だけが評価されるわけではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが大切に見られます。
英文学科を志望する場合も、「英語が好きです」だけで終わらせるのではなく、英語や文学、文化を通して何を考えたいのかを整理することが重要です。
たとえば、本を読んで感じたこと、映画を見て文化の違いを考えた経験、翻訳に違和感を持った経験なども、出願書類や面接で問われる志望理由につながります。
最後に:英文学を通して社会を見つめてみよう
大学で学ぶことは、単に知識を増やすことだけではありません。
英文学を学ぶことは、言葉、文化、社会、人間を理解するための視点を広げることです。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
もしあなたが、本や映画、英語の表現に触れたとき、「この背景にはどんな社会があるのだろう」「なぜこの言葉が使われているのだろう」と考えたことがあるなら、それは英文学科の学びにつながります。
ぜひ、自分が心を動かされた作品や言葉を振り返り、そこから社会や文化について何を考えられるのかを見つめてみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


