自己推薦書と聞くと、

「自分の強みをアピールしなきゃいけない?」
「長所をたくさん書いた方がいい?」
「自己PRみたいに書けばいいの?」

と感じる人も多いと思います。

しかし、上智大学の推薦入試で求められているのは、自己PRの上手さではありません。大学が知りたいのは、あなたがどのように考え、学びに向かおうとしているのかです。

ここでは、自己推薦書の本当の役割と、評価される視点を分かりやすく説明します。


自己推薦書は「長所アピールの文章」ではない

よくある誤解:

・リーダーシップがあります
・責任感があります
・努力家です

このように長所を並べるだけでは、人物像は伝わりません。

大学が知りたいのは、

  • どんな経験をしてきたか
  • 何を感じ、どう考えたか
  • そこから何を学んだか

です。


大学が見ているのは「人となり」

自己推薦書を通して見られているのは、

  • 考え方の特徴
  • 価値観
  • 物事への向き合い方
  • 学びに対する姿勢

です。

つまり、「どんな人か」が伝わることが重要です。


長所を書くより、経験を語る

例えば、

❌「私は協調性があります。」

ではなく、

  • チーム内で意見が対立した経験
  • そのとき自分がどう行動したか
  • そこから学んだこと

を書くことで、自然に人物像が伝わります。


成功体験だけを書く必要はない

失敗や悩んだ経験も大切な材料です。

  • うまくいかなかった経験
  • 葛藤した経験
  • 考え方が変わった出来事

これらは、成長の過程を伝える手がかりになります。


「良く見せよう」とするほど伝わらなくなる

背伸びした表現や、きれいすぎる文章は違和感を与えることがあります。

自分の言葉で書かれた文章の方が、読み手に伝わります。


自己推薦書で伝えるべき流れ

自己推薦書では、次の流れが大切です。

① どんな経験をしたか
② その中で何を感じたか
③ 何を考え、何に気づいたか
④ それが学びたい理由につながっている

この流れがあると、自然に説得力が生まれます。


強みは「考え方」に表れる

本当の強みとは、

  • どのように物事を捉えるか
  • 困難にどう向き合ったか
  • 何を大切にしているか

といった考え方に表れます。

無理に長所を書こうとしなくても、経験を丁寧に語ることで伝わります。


面接にもつながる自己推薦書

自己推薦書に書いた内容は、面接で深掘りされることがあります。

そのため、

  • 実際に経験したこと
  • 自分の言葉で説明できる内容

を書くことが大切です。


自己推薦書を書く意味

自己推薦書を書く過程は、

  • 自分の経験を振り返る
  • 考え方を整理する
  • 学びたい理由を明確にする

時間でもあります。

このプロセスは、進路選択にも役立ちます。


まとめ

自己推薦書は、自分を売り込む文章ではありません。

  • 長所の羅列ではなく経験を語る
  • 成功だけでなく成長の過程を書く
  • 考え方や価値観を伝える
  • 学びたい理由につなげる

大学が知りたいのは、「どれだけ優れているか」ではなく、「どのように学び、成長していこうとしているか」です。

自分の歩みを振り返り、自分の言葉で丁寧に伝えること。それが、読み手に伝わる自己推薦書につながります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。