こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|何を学ぶ学科なのかをわかりやすく解説」です。


哲学科は「難しいことを考えるだけ」の学科ではない

「哲学」と聞くと、難しい言葉が並ぶ学問、答えのないことをずっと考える学問、というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、哲学はもっと身近な疑問から始まります。

  • 正しいこととは何か
  • 自由とは何か
  • 人間らしさとは何か
  • 社会のルールはどう決めるべきか

このような問いについて、過去の思想家の考えや現代社会の問題を手がかりにしながら、深く考えていくのが哲学です。


哲学は「問いを立てる学問」

高校までの勉強では、正解を覚える場面が多くあります。

しかし哲学では、最初から一つの正解があるとは限りません。

たとえば、「正義とは何か」という問いを考えると、人によって答えが変わることがあります。時代や社会によっても考え方は変わります。

だからこそ哲学では、どのような考え方があるのか、なぜその考え方が生まれたのか、自分はどう考えるのかを整理していきます。

哲学は、正解を急いで出す学問ではなく、問いを深める学問です。


上智大学文学部哲学科で学ぶこと

上智大学文学部哲学科では、西洋哲学を中心に、古代から現代までの思想を学びます。

たとえば、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、カント、ニーチェなどの思想家が、どのような問いを立て、どのように考えたのかを読み解いていきます。

ただし、哲学者の名前や考えを暗記するだけではありません。

大切なのは、その思想を通して、現代社会や人間のあり方をどう考えるかです。

過去の思想を学ぶことで、今の社会を見つめ直す視点が育っていきます。


議論を通して考えを深める

哲学は一人で考える学問というイメージがあるかもしれません。

もちろん、自分で考える時間は大切です。

しかし同時に、他者と議論することも哲学では重要です。

たとえば、ある人が「自由とは自分で選べることだ」と考えたとします。

一方で、別の人は「社会や家庭の影響を受けているなら、本当に自由と言えるのだろうか」と考えるかもしれません。

このように、異なる意見に触れることで、自分の考えが深まっていきます。


哲学は現代社会ともつながっている

哲学は抽象的な学問に見えるかもしれませんが、実は現代社会の問題とも深く関係しています。

たとえば、AIは人間と同じように判断できるのか、社会の公平とは何か、命の価値をどう考えるべきか、といった問題があります。

これらは、技術や制度だけでは考えきれないテーマです。

その背景には、人間とは何か、正しさとは何か、社会はどうあるべきかという問いがあります。

哲学は、こうした問題を考える土台になる学問です。


推薦型選抜で見られる姿勢

上智大学の推薦型選抜では、専門知識の量だけが評価されるわけではありません。

哲学科を志望する場合も、哲学者の名前をたくさん知っていることより、どのような問いを持っているかが大切です。

出願書類や面接で問われる志望理由では、なぜその問いに関心を持ったのか、どのように考えてきたのかを自分の言葉で伝えることが重要になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。


最後に:自分の疑問を大切にしよう

上智大学文学部哲学科を目指す人にとって大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。

むしろ、日常の中で感じた疑問を大切にすることです。

「なぜ人は正しいことをしようとするのか」「自由とは何なのか」「社会はどうあるべきなのか」と考えたことがあるなら、それは哲学の入り口になります。

まずは、自分がどんな問いに引っかかっているのかを言葉にしてみてください。

その小さな疑問が、上智大学文学部哲学科での学びにつながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。