こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|志望理由でよくあるNG例と改善ポイント」です。


哲学科の志望理由で大切なのは「問い」が見えること

上智大学文学部哲学科の推薦型選抜では、出願書類や面接で問われる志望理由がとても重要になります。

しかし、哲学科を志望する人の中には、「哲学らしい文章を書かなければ」と考えすぎて、かえって内容が伝わりにくくなってしまうことがあります。

大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。

自分がどんな問いを持ち、その問いをどのように考えてきたのかが伝わることです。


NG例①「哲学に興味があります」だけで終わる

よくあるのが、「哲学に興味があります」「人間について深く考えたいです」という書き方です。

もちろん、この気持ち自体は大切です。

ただ、それだけでは、なぜ哲学に関心を持ったのかが見えにくくなります。

たとえば、「SNSで意見が対立する様子を見て、人はなぜ自分の正しさを強く信じるのか疑問を持ちました」と書くと、問いの出発点が伝わります。

哲学科では、興味そのものよりも、その興味がどんな疑問から生まれたのかが大切です。


NG例②哲学者の名前だけを並べる

哲学科を志望する場合、カントやニーチェ、プラトンなどの名前を書きたくなる人もいるかもしれません。

しかし、哲学者の名前をたくさん並べればよいわけではありません。

推薦型選抜で見られるのは、知識の量だけではなく、自分がどう考えているかです。

たとえば、「カントに興味があります」だけで終わるのではなく、「人はなぜ自分の行動を正しいと判断できるのかという問いから、倫理について考えたいと思いました」と書くと、思考の流れが見えます。


NG例③社会問題の説明だけになる

哲学科の志望理由では、社会問題をきっかけにすることもあります。

たとえば、AI、多様性、SNS、命の価値、社会の公平などです。

ただし、その問題の説明だけで終わってしまうと、出願書類としては弱くなります。

大切なのは、その問題を見て自分が何を疑問に思ったのかです。

「AIが発展しています」ではなく、「AIが判断をする時代に、人間らしい判断とは何かを考えるようになりました」と書くと、哲学科で学びたい理由につながりやすくなります。


NG例④抽象的な言葉が多すぎる

哲学科の文章では、抽象的な言葉が多くなりがちです。

  • 人間の本質
  • 存在の意味
  • 社会のあり方
  • 真理の探究

これらの言葉自体が悪いわけではありません。

ただし、具体的な問いがないと、読み手には内容が伝わりにくくなります。

「人間の本質を考えたい」よりも、「人はなぜ他者の意見に影響されながらも、自分で選んだと思うのかを考えたい」と書く方が、関心が具体的に伝わります。


良い志望理由に必要な流れ

哲学科の志望理由では、次の流れを意識すると整理しやすくなります。

  • 身近な経験や社会の出来事に出会う
  • そこから疑問を持つ
  • その疑問について考える
  • 大学でさらに深めたいことにつなげる

この流れがあると、志望理由が単なる説明ではなく、自分の思考を伝える文章になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。


最後に:問いを自分の言葉で整理しよう

上智大学文学部哲学科の志望理由を書くとき、難しい言葉を無理に使う必要はありません。

大切なのは、自分が何に疑問を持ち、なぜそれを考えたいと思ったのかを、自分の言葉で伝えることです。

社会の出来事、学校生活、友人との会話、ニュースや本の中に、哲学につながる問いはたくさんあります。

まずは、「なぜだろう」と感じたことを一つ書き出してみてください。

その小さな問いが、上智大学文学部哲学科で学びたい理由につながっていくかもしれません。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。