
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 赤堀雅幸教授とは?人類学・イスラーム地域研究から世界を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「赤堀雅幸教授の研究と、総合グローバル学科で学べる人類学・イスラーム地域研究について」です。
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科には、国際関係や世界各地の社会・文化をさまざまな角度から研究する先生がいます。その一人が、人類学とイスラーム地域研究を専門とする赤堀雅幸教授です。現在も総合グローバル学部総合グローバル学科の教授として掲載されています。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
赤堀雅幸教授の専門は人類学とイスラーム地域研究

上智大学の公式情報によると、赤堀教授の専門は「人類学、イスラーム地域研究」です。東京大学教養学部を卒業後、同大学大学院社会学研究科の修士課程を修了し、文部省アジア諸国等派遣留学生としてエジプトへ留学されています。その後、東京大学大学院総合文化研究科博士課程を1993年に満期退学し、専修大学や上智大学外国語学部での教育・研究を経てきました。
「人類学」と聞くと、高校生には少しイメージしにくいかもしれません。人類学では、人々の暮らしや文化、宗教、価値観、人間関係などに目を向けながら、人間や社会について考えていきます。国際問題を国家同士の関係だけから見るのではなく、そこで実際に暮らしている人々の側から考えられることも、人類学の面白さの一つです。
一方、イスラーム地域研究では、イスラームを信仰する人々が暮らす社会や地域について、歴史、文化、宗教、政治、社会などさまざまな背景を踏まえて考えていきます。「イスラーム圏はこういう社会だ」と一つのイメージでまとめるのではなく、それぞれの地域や人々の違いにも目を向けることが重要になります。
ニュースだけでは見えない人々の暮らしを考える
中東やイスラームについて、皆さんはどのような情報に触れているでしょうか。紛争や外交、宗教をめぐるニュースから知ることが多いかもしれません。しかし、それだけで地域に暮らす人々の姿を理解できるわけではありません。
例えば、「中東の女性」「イスラーム社会の若者」といった言葉だけで、人々の考え方や暮らしを一括りにすることはできません。同じ宗教を信仰していても、住んでいる国や地域、家族、世代、社会環境などによって生活や価値観は異なります。
赤堀教授は2025年の上智大学公式インタビューでも、自身の専門をイスラーム地域研究と人類学と説明し、これら二つの視点を通して人間の多様性と共通性を探究してきたことが紹介されています。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
ニュースで「中東」「イスラーム」という言葉を見たとき、その情報だけで地域全体を理解したつもりにならず、「実際にはどのような人が暮らしているのだろう」「地域によってどのような違いがあるのだろう」と問いを広げていく。こうした姿勢は、地域を深く知る入口になるでしょう。
「鳥の目」「虫の目」「魚の目」から世界を見る

赤堀教授の公式プロフィールには、学生へのメッセージとして「鳥の目」「虫の目」「魚の目」という考え方が紹介されています。全体を見渡す鳥の目、複眼的に見る虫の目、流れを読む魚の目という異なる視点を行き来することの大切さを伝えています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
高校生の探究活動にも置き換えて考えられます。例えば、移民や難民について調べる場合、世界全体の人数や国際的な制度を見ることも必要です。一方で、ある一つの地域で暮らす人の生活や文化を詳しく知ることも重要です。さらに、その状況が歴史の中でどのように変化してきたのかを見ることで、同じ問題を違う角度から捉えられます。
「一つの正解をすぐに探す」のではなく、見る位置を変えてみる。この考え方は、複雑な国際問題について学ぶときに意識したい姿勢です。
総合グローバル学科の学びとどうつながる?
総合グローバル学部では、国際関係論と地域研究を組み合わせ、グローバルとローカルの双方向から世界を捉えることを重視しています。カリキュラムでは、国際政治論、市民社会・国際協力論、アジア研究、中東・アフリカ研究などの領域が用意されています。
赤堀教授は中東・アフリカ研究領域の教員として紹介されています。 大きな国際情勢だけを見るのではなく、一つの地域や、そこで暮らす人々の生活へと視点を近づけていく人類学や地域研究は、総合グローバル学部が掲げるグローバルとローカルの両方を見る学びともつながります。
総合グローバル学科は、単に英語を学んだり、「海外について詳しくなる」ためだけの学科ではありません。世界規模で起きている出来事と、特定の地域で生きる人々の現実を往復しながら、自分なりに問いを深めていく学びがあります。
高校生ならどんな問いから考えられる?
赤堀教授の専門分野に興味を持ったからといって、最初からイスラームや人類学について詳しい必要はありません。大切なのは、自分が気になったことをそのままにせず、少しずつ調べて問いを深めていくことです。
例えば、「なぜ同じ宗教でも国によって文化が違うのだろう」「日本のニュースから得られる中東のイメージと、現地で暮らす人々の日常にはどのような違いがあるのだろう」「異なる文化を理解するとはどういうことだろう」といったところから考え始めてもよいでしょう。
世界史や地理、公共の授業、海外ニュース、国際交流、旅行、SNSで見た海外の投稿など、入口は身近なところにもあります。そこから資料を読み、異なる立場からの情報も確認していくことで、「なんとなく興味がある」が学問につながる問いへ変わっていきます。
推薦入試を考える人も「教授に合わせる」のではなく自分の問いを深めよう
教授紹介を読む目的は、その先生の研究内容を暗記したり、教授の研究テーマに自分の関心を無理に合わせたりすることではありません。
「自分は大学で何を知りたいのか」「なぜその問題が気になっているのか」「これまで調べてきたことから、次に何を学びたいのか」を考えるために、大学の先生たちが実際にどのような研究をしているのかを知ることが大切です。
赤堀教授の研究をきっかけに、中東やイスラームに関心が広がる人もいれば、人類学そのものに興味を持つ人もいるでしょう。また、「ニュースだけでは分からない人々の日常を知りたい」と感じる人もいるかもしれません。そうした自分自身の関心を掘り下げていくことが、大学で学びたいことを具体的にする第一歩になります。
赤堀雅幸教授の研究から、自分の世界の見方を広げてみよう

赤堀雅幸教授の専門である人類学とイスラーム地域研究から見えてくるのは、世界を一つの視点だけで理解しないことの大切さです。遠く離れた地域の出来事であっても、そこには私たちと同じように日々の生活を送る人々がいます。
普段見ているニュースについて、「別の立場から見たらどうだろう」「そこで暮らす人々はどう感じているのだろう」と考えてみるだけでも、世界の見え方は少し変わります。赤堀教授の研究を入口として、人類学とは何か、イスラーム地域研究とは何か、そして自分は世界のどのような問題を学びたいのか、さらに調べてみてください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


