上智大学 総合人間科学部 看護学科|﨑山貴代教授の研究紹介 母性看護学から「命の誕生」を支える看護を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「母性看護学から『命の誕生』を支える看護を考える」です。


母性看護学・生涯発達看護学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部看護学科の﨑山貴代教授は、母性看護学、生涯発達看護学を専門としています。母性看護学は、妊娠・出産・産後という、女性とその家族にとって大きな変化を伴う時期を、心と体の両面から支える看護のあり方を研究する分野です。出産は喜ばしい出来事である一方、母体には大きな身体的負担がかかり、産後には心身の不調が生じることも少なくありません。

﨑山教授は三重県立看護大学で看護学の修士を、聖路加国際大学で看護学の博士を取得しています。大学病院や産科クリニック、不妊専門クリニック、産後ケア施設など、さまざまな臨床現場での経験を積んだのち、愛媛大学教授を経て、2024年から上智大学教授として着任しました。妊娠を望む時期から出産後まで、女性のライフステージ全体を見据えた看護を、臨床と教育の両面から支えてきた研究者です。


高校までの学びとの違い

高校までは、出産というと、病院で医師が中心になって行うものというイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし母性看護学では、妊娠中の身体的・心理的な変化への支援から、出産後の育児不安や産後うつへのケア、家族全体への支援まで、幅広い視点から母性看護を学んでいきます。医療技術だけでなく、女性の心の変化に寄り添う姿勢が求められる点が、大学での学びの大きな特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、身近な人の出産や育児の話を聞いて、「思っていたより大変そうだ」と感じた経験がある人もいるかもしれません。母性看護学では、こうした出産・育児期の負担を、身体面だけでなく心理面からも理解し、必要な支援につなげていく看護の役割を学びます。産後の心身の回復を支える「産後ケア」という考え方も、近年注目が高まっている分野です。

また、生涯発達看護学の視点からは、女性のライフステージが妊娠・出産だけでなく、思春期から更年期、老年期まで連続していることを踏まえ、それぞれの時期に必要な看護を考えていきます。将来、産科や助産の分野で働きたい人にとって、土台となる学びです。

出産を控えた女性の中には、期待とともに大きな不安を抱える人も少なくありません。﨑山教授の研究は、こうした心理的な変化を丁寧に理解しながら、医療的なケアだけでなく、安心して出産に臨めるような心のサポートも含めた、包括的な看護のあり方を探るものです。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、看護学科の出願にあたり、①看護体験やボランティアからの学びについて、②新聞記事を素材とした医療・看護の問題分析という2つのレポート課題(各A4用紙2枚・2,000字程度)が課されます。母性看護や子育て支援に関心がある場合、地域の子育て支援活動へのボランティア経験があれば、それをレポート①の題材にするとよいでしょう。

看護学科の選考では学科試問は実施されず、面接ではレポート内容について3分以内のプレゼンテーションと質疑応答が行われます。面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、命の誕生や子育てというテーマに対して、自分なりの関心や問いを持てているかどうかが大切にされます。きょうだいの誕生や、身近な人の出産に立ち会った経験があれば、そのときに感じたことを整理しておきましょう。

産後うつや子育て支援の制度に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分の考えを言葉にする練習をしておくことも、レポート②の準備につながります。少子化対策や産後ケア施設の拡充など、身近な社会課題として捉えてみるのも良い視点です。


まとめ

母性看護学は、命の誕生という大きな出来事を、身体面だけでなく心の面からも支えていく学問です。出産や子育てを取り巻く社会の課題が注目される今、この分野が果たす役割はますます大きくなっています。ぜひ、命の誕生や子育てというテーマについて、あらためて関心を向けてみてください。一つの命が生まれる過程には、想像以上に多くの支えが必要とされていることに、きっと気づくはずです。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。