上智大学文学部史学科|志望するあなたへ

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「志望するあなたへ」です。

ここまで16回にわたり、上智大学文学部史学科についてお話ししてきました。

史学科では何を学ぶのか。

どのような人が向いているのか。

推薦入試でどのような力が見られるのか。

探究活動や面接、提出書類では何が大切なのか。

さまざまなテーマを通して、史学科という学びについて考えてきました。

そして今回がシリーズの最終回です。

最後は、これから上智大学文学部史学科を志望しようとしているあなたへ向けてお話ししたいと思います。


歴史が好きという気持ちは大切な出発点

史学科を志望する理由として、「歴史が好きだから」という人はたくさんいます。

戦国時代が好き。

世界史の授業が好き。

歴史漫画や歴史小説が好き。

きっかけは人それぞれです。

そして、その気持ちは決して小さなものではありません。

大学での学びは、興味や関心から始まることが多いからです。

ただし、史学科での学びは「好き」の先にあります。

なぜそうなったのだろう。

なぜ人々はそのような選択をしたのだろう。

そんな問いを持つところから、本当の学びが始まります。


史学科は暗記の学科ではない

高校までの歴史の勉強では、年号や人物名を覚える機会が多かったかもしれません。

しかし大学の史学科は少し違います。

大学では、出来事を覚えることよりも、その背景や意味を考えることが重要になります。

一つの出来事をさまざまな角度から見ていく。

複数の資料を比較する。

異なる立場の人々の視点を考える。

そうした学びを積み重ねながら、人間や社会について理解を深めていきます。

だからこそ史学科は、歴史好きだけの学科ではありません。

人間に興味がある人。

社会に興味がある人。

物事を深く考えることが好きな人。

そうした人にも向いている学科です。


推薦入試で見られるのは知識量ではない

ここまで何度もお伝えしてきましたが、推薦入試で重視されるのは知識量だけではありません。

もちろん、学びへの意欲は大切です。

しかし大学が本当に見ているのは、その人の考え方です。

どのようなことに関心を持っているのか。

なぜそのテーマが気になるのか。

どのような問いを持っているのか。

そして、その問いについて考え続けようとしているのか。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

考え続ける人を見ようとする試験です。

だからこそ、自分に足りない部分ばかりを見る必要はありません。

今の自分が持っている関心や疑問を大切にしてください。


不安があるのは当たり前

受験を考えていると、不安になることもあるでしょう。

本当にこの学科でいいのだろうか。

自分の考えは浅いのではないか。

他の受験生の方が優秀なのではないか。

そんな気持ちになることもあります。

しかし、それはあなただけではありません。

多くの受験生が同じような不安を抱えながら準備を進めています。

むしろ、真剣に考えているからこそ不安になるのです。

大切なのは、不安をなくすことではありません。

不安があっても、一歩ずつ考え続けることです。


答えを持つより問いを持とう

史学科の学びを一言で表すなら、「問い続ける学問」と言えるかもしれません。

なぜ戦争は起きたのか。

なぜ社会は変化したのか。

なぜ価値観は時代によって違うのか。

こうした問いに向き合うことが歴史研究です。

そして、その姿勢は推薦入試にも通じています。

大学が求めているのは、すべての答えを知っている人ではありません。

問いを持ち続けられる人です。

だからこそ、「まだ分からないこと」があっても大丈夫です。

その疑問こそが、これからの学びの出発点になるからです。


大学で出会う新しい世界

大学に入ると、これまで出会わなかった考え方や価値観に触れることになります。

さまざまな地域から集まった学生。

異なる興味を持つ仲間。

専門的な研究を行う先生方。

そうした人々との出会いは、自分の世界を大きく広げてくれます。

史学科で学ぶ歴史も同じです。

異なる時代。

異なる文化。

異なる価値観。

そうした多様な世界を知ることで、自分自身の考え方も深まっていきます。

大学は知識を得る場所であると同時に、自分自身を成長させる場所でもあるのです。


あなたらしい志望理由を大切にしてほしい

推薦入試の準備を進める中で、他人の志望理由が気になることもあるかもしれません。

立派な探究活動。

華やかな実績。

難しそうなテーマ。

しかし、無理に誰かに合わせる必要はありません。

大切なのは、自分自身の経験や考えから出発することです。

なぜ史学科に興味を持ったのか。

何を学びたいのか。

どのような問いを持っているのか。

その答えは、あなた自身の中にあります。

自分らしい言葉で語れることこそ、大きな強みになるのです。


最後に

ここまで16話にわたって、上智大学文学部史学科の推薦入試についてお話ししてきました。

もし今、史学科に興味を持っているなら、その気持ちを大切にしてください。

歴史を学ぶことは、過去を知ることだけではありません。

人間を知ること。

社会を知ること。

そして、自分自身を知ることでもあります。

推薦入試では、完璧な人である必要はありません。

考え続けようとする姿勢が何より大切です。

ぜひ、自分なりの問いを持ちながら、一歩ずつ準備を進めていってください。

史学科についてもっと知りたい。

自分の興味をさらに深めてみたい。

そんな気持ちを持ち続けることが、これからの学びにつながっていくはずです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。