上智大学文学部史学科|史学科に向いている人とは
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「史学科に向いている人とは」です。
上智大学文学部史学科に興味を持っている人の中には、「自分は史学科に向いているのだろうか」と考えている人もいるかもしれません。
歴史が好きだから史学科に行きたいと思っていても、「歴史の成績がそこまで良くない」「詳しい知識がない」と不安になることもあるでしょう。
しかし、史学科に向いているかどうかは、単純に歴史の知識量だけで決まるわけではありません。
むしろ大学での歴史研究は、高校までの歴史の勉強とは少し違います。
大切なのは、物事に疑問を持ち、自分なりに考えようとする姿勢です。
今回は、どのような人が史学科に向いているのかを考えていきましょう。
歴史の出来事の背景が気になる人
史学科に向いている人の特徴としてまず挙げられるのは、「なぜそうなったのか」が気になる人です。
例えば歴史の授業で戦争や革命を学んだとき、「何年に起きたのか」を覚えるだけで終わらず、「なぜ起きたのだろう」と考える人がいます。
あるいは、「なぜその政策は支持されたのだろう」「なぜ人々はその選択をしたのだろう」と考える人もいます。
大学の史学科では、まさにそのような問いを深く掘り下げていきます。
出来事そのものよりも、その背景や人々の考え方に興味を持てる人は、史学科の学びを楽しめる可能性が高いでしょう。
人間に興味がある人
史学科は歴史の学科ですが、実際には「人間を理解する学問」とも言えます。
歴史を作ってきたのは人間です。
政治家だけではありません。
農民や商人、職人、学生、女性、子どもなど、さまざまな人々が歴史の中で生きてきました。
大学では、その時代を生きた人々がどのような価値観を持ち、どのような暮らしをしていたのかも学びます。
そのため、「人はなぜそのような行動をするのか」「社会の中で人々はどのように生きてきたのか」といったことに興味がある人にも史学科は向いています。
一つの答えに飛びつかない人
高校までの勉強では、正解を求めることが多くあります。
しかし大学の歴史研究では、必ずしも答えが一つとは限りません。
同じ出来事でも研究者によって解釈が異なることがあります。
また、新しい資料が見つかることで、それまでの通説が変わることもあります。
そのため史学科では、「本当にそうなのだろうか」と考える姿勢が大切です。
一つの意見だけで判断するのではなく、複数の視点から物事を見る力が求められます。
これは推薦入試でも大切にされる考え方です。
大学は正解を暗記する場所ではなく、自分で考える場所だからです。
読書や調べものが苦にならない人
史学科では多くの資料を読みます。
歴史書だけではなく、古い文書や新聞、手紙、日記などを扱うこともあります。
また、一つのテーマについて深く調べる機会も多くなります。
もちろん、高校生の段階で専門的な資料を読む必要はありません。
ただ、「気になったことを自分で調べるのが好き」「本を読むのが好き」という人は、大学での学びにも自然と入りやすいでしょう。
例えば、好きな戦国武将について調べているうちに当時の社会制度にも興味が広がることがあります。
そのように、一つの興味から学びを広げられる人は史学科向きです。
現代社会にも関心がある人
歴史は過去の学問ですが、現代社会とも深くつながっています。
例えば国際問題や政治、経済、宗教、文化の違いなどを理解するうえで、歴史的な背景は欠かせません。
ニュースを見たときに、「なぜこの問題が起きているのだろう」と考える人は、歴史的な視点を持つ素質があります。
史学科では過去を学びながら、現在の社会を理解する力も養っていきます。
そのため、歴史だけではなく社会そのものに興味がある人にも向いています。
推薦入試で見られるのは知識量よりも姿勢
上智大学の推薦入試を考える高校生の中には、「歴史の知識が豊富でないと評価されないのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし実際には、知識量だけが評価されるわけではありません。
むしろ重視されるのは、どのような問いを持っているのかという点です。
なぜそのテーマに興味を持ったのか。
どのような経験から考えるようになったのか。
大学でどのようなことを学びたいのか。
こうした部分が出願書類や面接で問われる志望理由につながります。
推薦入試は、完璧な知識を持った人を探す試験ではありません。
考え続ける力を持った人を見ようとする試験です。
そのため、「歴史が好き」という気持ちだけでなく、「もっと知りたい」「もっと考えたい」という姿勢が大切になります。
歴史好きだけが史学科に向いているわけではない
ここまで読むと、「やっぱり歴史好きじゃないと難しいのでは」と思う人もいるかもしれません。
もちろん歴史への関心は大切です。
しかし史学科に向いているのは、歴史マニアだけではありません。
社会に興味がある人、人間に興味がある人、文化に興味がある人も史学科で多くの学びを得ることができます。
歴史はあらゆる分野とつながっています。
だからこそ、自分の興味を入口にして学びを広げることができるのです。
最後に
上智大学文学部史学科に向いている人は、単に歴史の知識が豊富な人ではありません。
物事の背景を知りたい人。
人間や社会について考えることが好きな人。
一つの答えに飛びつかず、多面的に物事を見ようとする人。
そうした人にとって、史学科はとても魅力的な学びの場になるでしょう。
今の時点で完璧な知識を持っている必要はありません。
大切なのは、「なぜだろう」と問いを持ち続けることです。
ぜひ、自分がどんなことに興味を持っているのかを改めて考えてみてください。
その小さな興味が、大学での大きな学びにつながっていくかもしれません。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


