上智大学文学部史学科|史学科では何を学ぶのか

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「史学科では何を学ぶのか」です。

「歴史が好きだから史学科に行きたいです」

上智大学の推薦入試を目指す高校生から、よくこのような声を聞きます。

もちろん、歴史が好きという気持ちは大切です。しかし、大学の史学科で学ぶ内容は、高校までの歴史の授業とは少し異なります。

高校では歴史上の出来事や人物、年代などを学ぶことが中心になります。一方で大学の史学科では、「なぜその出来事が起きたのか」「当時の人々は何を考えていたのか」「その出来事は現代社会とどうつながっているのか」といった問いを深く考えていきます。

今回は、上智大学文学部史学科ではどのような学びが行われているのかを、高校生向けにわかりやすく紹介していきます。


史学科は過去を通して人間と社会を理解する学科

史学科というと、「歴史好きが集まる学科」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

もちろん歴史への興味は大切ですが、史学科の学びは単なる知識の習得ではありません。

過去の出来事を調べながら、人間や社会の仕組みを理解していく学問です。

例えば、戦争が起きた背景を考えるときも、単に戦争の名前や年代を覚えるだけではありません。

なぜ対立が生まれたのか。

当時の人々はどのような情報を持っていたのか。

どのような価値観の中で判断をしたのか。

こうした視点から物事を考えていきます。

そのため史学科は、「暗記が得意な人のための学科」ではなく、「なぜだろうと考えることが好きな人のための学科」と言えるかもしれません。


高校の歴史との違い

高校の日本史や世界史では、限られた時間の中で多くの出来事を学びます。

そのため、どうしても流れを理解したり、重要事項を覚えたりすることが中心になります。

一方で大学では、一つのテーマを何か月もかけて研究することがあります。

例えば「戦国時代」を学ぶとしても、戦国武将の活躍を学ぶだけではありません。

農民はどのような生活をしていたのか。

女性はどのような役割を担っていたのか。

地域ごとにどのような違いがあったのか。

こうした細かな視点から歴史を見ていきます。

つまり大学の歴史研究は、広く浅くではなく、狭く深く学ぶことが特徴です。


史学科ではどのようなことを学ぶのか

上智大学文学部史学科では、日本史だけでなく世界各地の歴史を学ぶことができます。

  • 日本史
  • 東洋史
  • 西洋史
  • 文化史
  • 宗教史
  • 社会史

など、多様な分野があります。

また、歴史を学ぶための研究方法についても学びます。

歴史研究では、過去の記録や文書、資料などを読み解く力が必要になります。

一つの資料だけで結論を出すのではなく、複数の情報を比較しながら事実を探っていきます。

これは現代社会においても非常に重要な力です。

インターネットやSNSで情報があふれる時代だからこそ、「本当にそうなのか」と考える姿勢が求められています。


歴史は現代社会ともつながっている

歴史を学ぶ意味は、過去を知ることだけではありません。

現在の社会を理解することにもつながっています。

例えば国際問題や政治、経済、文化の違いなども、歴史的な背景を知ることで理解しやすくなります。

ニュースで見かける国同士の対立も、何十年、何百年という歴史の積み重ねが関係していることがあります。

そのため史学科で学ぶことは、社会を見る視野を広げることにもつながります。

歴史は過去の学問でありながら、実は未来を考えるための学問でもあるのです。


推薦入試で見られるのは知識量ではない

上智大学の推薦入試を考えている高校生の中には、「歴史の知識が豊富でなければ不利なのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、推薦入試で見られるのは知識量だけではありません。

むしろ大切なのは、どのような問いを持っているかです。

なぜそのテーマに興味を持ったのか。

その出来事から何を考えたのか。

異なる立場の人々をどのように理解しようとしているのか。

こうした思考の過程が重視されます。

推薦入試は、完璧な知識を持った人を探す試験ではありません。

考え続ける姿勢を持った人を見ようとする入試です。

その意味では、歴史上の人物や出来事について「なぜだろう」と考える習慣そのものが大切な準備になると言えるでしょう。


史学科に向いている人とは

史学科は、必ずしも歴史の成績が一番良い人だけが向いている学科ではありません。

むしろ、物事の背景を知りたい人や、人間の行動や社会の変化に興味がある人に向いています。

例えば部活動でも、「なぜこのチームはうまくいったのだろう」と考える人がいます。

文化祭でも、「なぜこの企画は人気だったのだろう」と分析する人がいます。

こうした視点は、実は歴史を学ぶ姿勢と共通しています。

過去の出来事を通して人間や社会を理解したい人にとって、史学科はとても魅力的な学びの場になるでしょう。


最後に

上智大学文学部史学科は、単に歴史を暗記する学科ではありません。

過去を通して人間や社会を理解し、現代や未来について考える学科です。

推薦入試でも求められるのは、知識の量ではなく、問いを持つ姿勢や考え続ける力です。

もし歴史が好きな人はもちろん、社会や人間に興味がある人も、ぜひ史学科についてさらに調べてみてください。

きっと新しい発見があるはずです。

そして、「なぜだろう」と思う気持ちを大切にしてみてください。その小さな疑問が、大学での学びにつながる第一歩になるかもしれません。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。