上智大学外国語学部ドイツ語学科|学問と社会のつながりを考える推薦入試対策
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科|学問と社会のつながり」です。
大学の学びは社会とつながっています
大学で学ぶ内容は、高校までの勉強とは少し違います。
高校では、教科書の内容を理解し、知識を身につけることが中心になる場面が多いと思います。一方で大学では、学んだことを社会と結びつけて考えることが大切になります。
上智大学外国語学部ドイツ語学科でも、ドイツ語を学ぶだけでなく、文化、歴史、社会、思想などを学びながら、それらが現代社会とどのようにつながっているのかを考えていきます。
つまり、ドイツ語学科の学びは、語学の授業だけで完結するものではありません。言語を通して、人々の価値観や社会の仕組みを理解し、世界を見る視点を広げていく学びなのです。
言語は社会と深く結びついています
言語は、単なるコミュニケーションの道具ではありません。その社会の歴史、文化、価値観と深く結びついています。
たとえば、日本語にも「空気を読む」「和を大切にする」といった表現があります。これらの言葉には、日本社会で大切にされてきた人間関係の考え方が反映されています。
ドイツ語も同じです。ドイツ語の表現や文章の組み立て方には、ドイツ語圏の人々の考え方や文化が表れることがあります。
そのため、ドイツ語を学ぶことは、単語や文法を覚えることだけではありません。ドイツ語を通して、その背景にある社会や文化を理解することにつながります。
この視点を持てると、語学の勉強も暗記ではなく、世界を理解するための学びに変わっていきます。
ヨーロッパ社会を理解する入り口になる
上智大学外国語学部ドイツ語学科では、ドイツ語圏の社会について学ぶ機会があります。
ドイツは、ヨーロッパの中でも政治や経済の面で大きな役割を持つ国です。環境政策、社会保障制度、民主主義、多文化共生など、現代社会を考えるうえで重要なテーマが多くあります。
たとえば、ニュースでヨーロッパの環境政策について見たとき、「なぜドイツでは環境問題への意識が高いと言われるのだろう」と疑問を持つことがあります。
その疑問は、ドイツの歴史や政治、教育、社会制度を学ぶことで少しずつ深まっていきます。
このように、ドイツ語学科の学びは、ヨーロッパ社会を理解する入り口にもなります。
歴史を学ぶことは現在を理解することです
ドイツ語圏の社会を理解するためには、歴史を知ることも大切です。
ドイツは20世紀において、第一次世界大戦、第二次世界大戦、東西ドイツの分断、ベルリンの壁の崩壊など、大きな出来事を経験してきました。
こうした歴史は、現在の社会のあり方にも影響を与えています。
歴史を学ぶことは、昔の出来事を暗記することだけではありません。「なぜ現在の社会がこのような形になっているのか」を考えるための手がかりになります。
たとえば、ドイツが過去の歴史とどのように向き合ってきたのかを学ぶことは、現代の民主主義や人権、多文化共生を考えるうえでも重要です。
このように、歴史の学びは、今の社会を理解する力につながります。
文化の違いを知ると日本社会も見えてくる
外国語学部の学びでは、文化の違いを理解することも大切です。
働き方、教育制度、家族のあり方、社会保障、政治への参加の仕方などは、国によって違います。
ドイツ語圏の社会を学ぶと、日本では当たり前だと思っていたことが、必ずしも世界共通ではないことに気づくことがあります。
たとえば、学校生活でも、クラスの中で意見が分かれたときに「みんなと同じであること」を大切にする場面があるかもしれません。一方で、別の文化では、個人の意見をはっきり伝えることが重視される場合もあります。
こうした違いを知ることで、「日本が正しい」「海外が正しい」と単純に判断するのではなく、背景にある価値観を考えられるようになります。
それは、社会を多面的に見る力にもつながります。
推薦入試でも社会を見る視点が大切です
上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試では、専門知識の量だけが評価されるわけではありません。
大切なのは、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢です。
面接で問われる志望理由や提出書類では、「ドイツ語を学びたいです」だけで終わるのではなく、「ドイツ語を通して何を考えたいのか」まで整理できていることが大切です。
たとえば、「ドイツの環境政策に興味があり、日本の地域社会と比較して考えたい」「ドイツ語圏の歴史を学び、多文化共生について考えたい」といった形です。
難しい結論を出す必要はありません。むしろ、まだ答えが出ていない問いに対して、考え続けようとする姿勢が大切です。
学問は将来の選択肢を広げてくれます
ドイツ語学科での学びは、将来の進路にもつながっていきます。
語学力を活かす道だけでなく、国際交流、教育、企業、観光、出版、文化事業、行政、研究など、さまざまな分野で学びを活かす可能性があります。
ただし、高校生の段階で将来の職業を一つに決めている必要はありません。
大切なのは、大学での学びを通して、どのような視点を持った人になりたいのかを考えることです。
異なる文化や価値観を理解し、相手の背景を考えながら対話できる力は、どのような進路に進んでも大きな力になります。
最後に、自分の関心を社会とつなげてみましょう
上智大学外国語学部ドイツ語学科の学びは、語学だけにとどまりません。
ドイツ語を通して、社会、歴史、文化、思想を理解し、世界を見る視点を広げていく学びです。
推薦入試を考えるときも、「ドイツ語が好き」という気持ちを大切にしながら、その先にある問いを考えてみてください。
自分はどのような社会問題に関心があるのか。なぜドイツ語圏を学びたいのか。日本社会を考えるうえで、どのような視点を得たいのか。
まずは、最近気になったニュースや授業で印象に残ったテーマを一つ選び、ドイツ語学科の学びとどうつながるかを考えてみましょう。
その小さな問いが、上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指す理由を深めるきっかけになります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


