こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|志望前に知っておきたいこと」です。


哲学科はどんな学びをする学科なのか

上智大学文学部哲学科に興味を持ったとき、「面白そう」と感じる一方で、「実際にはどんな学びになるのだろう」と不安に感じる人もいると思います。

哲学は、他の学問と少し印象が違うかもしれません。

すぐに答えが出る問題を解くというよりも、問いそのものを深く考えていく学問だからです。

そのため、志望する前に哲学科の学び方を少し理解しておくことはとても大切です。

哲学科では、知識を覚えるだけでなく、自分の頭で考え、他者と対話しながら思考を深めることが求められます。


哲学は「考える時間」が多い学問

哲学の大きな特徴は、すぐに答えが出ない問いに向き合うことです。

たとえば、次のようなテーマがあります。

  • 自由とは何か
  • 正義とは何か
  • 人間らしさとは何か
  • 幸せとは何か

こうした問いには、数学のように一つの答えがあるわけではありません。

だからこそ哲学では、過去の哲学者の考えを学び、さまざまな立場を比較しながら、自分の考えを深めていきます。

「すぐに結論を出したい」というよりも、「なぜそう考えるのか」をじっくり考えたい人に向いている学問です。


文章を丁寧に読む力が必要になる

哲学科では、文章を読む機会が多くあります。

古代の哲学者の文章から現代思想まで、さまざまな文章に触れることになります。

哲学の文章は、最初は難しく感じるかもしれません。

しかし大切なのは、一度で完璧に理解することではありません。

何度も読み返しながら、「この人は何を問題にしているのか」「なぜこのように考えたのか」を考えることです。

高校生活の中でも、本を読む習慣や、文章を丁寧に読み取る姿勢は役に立ちます。


議論や対話の機会も多い

哲学というと、一人で静かに考える学問というイメージを持つ人もいるかもしれません。

もちろん一人で考える時間も大切です。

しかし実際には、哲学は対話の学問でもあります。

大学では、授業やゼミの中で、自分の考えを発表したり、他の人の意見を聞いたりする機会があります。

自分とは違う意見に出会うことで、「そういう見方もあるのか」と気づくことがあります。

上智大学の推薦型選抜でも、他者理解や対話姿勢は大切な視点です。


哲学はすぐに役立たない学問なのか

哲学について、「将来の仕事に直接つながるのだろうか」と考える人もいるかもしれません。

たしかに哲学は、特定の職業に直結する資格のような学問ではありません。

しかし哲学を学ぶことで、物事を深く考える力、問題の本質を見抜く力、多面的に考える力が育ちます。

たとえば、社会のルールを考えるとき、AIと人間の違いを考えるとき、多様性について考えるとき、哲学的な視点は大きな意味を持ちます。

すぐに答えを出す力だけでなく、問いを立てて考え続ける力は、社会に出てからも役立つものです。


推薦型選抜で大切になる視点

上智大学文学部哲学科の推薦型選抜では、専門知識の量だけが評価されるわけではありません。

大切なのは、どんな問いを持ち、その問いについてどのように考えてきたかです。

出願書類や面接で問われる志望理由でも、「哲学に興味があります」だけでは少し弱くなってしまいます。

なぜ哲学に関心を持ったのか、どんな出来事から疑問が生まれたのか、大学でどのように深めたいのかを整理することが大切です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

問いを持ち、考え続けられる人を見ています。


最後に|自分の問いを大切にしよう

上智大学文学部哲学科を志望する前に大切なのは、自分の中にどんな問いがあるのかを考えてみることです。

「なぜ人は正しいと思うことが違うのだろう」
「自由とはどこまで認められるべきなのだろう」
「人間らしさとは何だろう」

こうした疑問は、哲学の出発点になります。

最初から難しい答えを出す必要はありません。

まずは、日常生活やニュース、学校生活の中で感じた「なぜだろう」を書き出してみてください。

その小さな問いが、上智大学文学部哲学科で学びたい理由につながっていくかもしれません。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。