こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|哲学と社会はどうつながっているのかをわかりやすく解説」です。
哲学は「現実とかけ離れた学問」ではない
哲学と聞くと、
「難しい言葉ばかり出てきそう」
「現実社会とは少し遠い学問なのでは」
という印象を持つ人もいるかもしれません。
確かに哲学では、古代の思想や抽象的なテーマについて考えることがあります。
しかし実際には、哲学は社会と深くつながっています。
むしろ、社会の問題を深く考えるために哲学的な視点が必要になる場面はとても多いです。
上智大学文学部哲学科でも、哲学を単なる知識として学ぶのではなく、
社会を考えるための視点
として学ぶことが大切にされています。
社会の「正しさ」はどう決まるのか
私たちの社会には、多くのルールがあります。
法律だけではありません。
学校生活の中にも、さまざまな「当たり前」があります。
- 遅刻をしてはいけない
- みんなで協力するべき
- 周囲に迷惑をかけないようにする
こうしたルールは、なぜ「正しい」と考えられているのでしょうか。
哲学では、
「正しさとは何か」
という問いを考えます。
例えば、ある社会では正しいとされる価値観が、別の社会では違う考え方をされることもあります。
つまり、「正しい」という感覚は、時代や文化によって変わることもあるのです。
こうした問題を深く考えていくことは、哲学と社会の大きなつながりの一つです。
公平とは本当に「全員同じ」なのか
社会では「公平」という言葉もよく使われます。
しかし、公平とは本当に全員を同じように扱うことなのでしょうか。
例えば学校で考えてみます。
全員に同じ課題を出すことが公平だという考え方があります。
一方で、それぞれの状況に合わせて支援を変えることが公平だという考え方もあります。
どちらが正しいのでしょうか。
このように、普段何気なく使っている言葉を深く考えることも、哲学の大切なテーマです。
上智大学文学部哲学科では、こうした社会の考え方について、多面的に議論しながら学んでいきます。
AI時代だからこそ哲学が必要になる
現代社会では、AIやデジタル技術が急速に発展しています。
便利な技術が増える一方で、新しい問いも生まれています。
- AIは人間と同じように判断できるのか
- 最終的な責任は誰が持つべきなのか
- 人間らしさとは何なのか
こうした問題は、技術だけでは答えを出すことができません。
その背景には、
人間とは何か
という哲学的な問いがあるからです。
最近では、AIや情報社会について関心を持ち、哲学科を志望する高校生も増えています。
社会の変化が大きい時代だからこそ、「人間」や「社会」を考える哲学の重要性が高まっているとも言えるでしょう。
多様性をどう理解するか
現代社会では、「多様性」という言葉を聞く機会も増えました。
文化、価値観、考え方、生活背景など、人はそれぞれ異なります。
では、違いを持つ人たちが共に生きる社会では、どのような考え方が必要なのでしょうか。
哲学では、こうした問題についても考えます。
例えば、
- 他者を理解するとはどういうことか
- 違いを尊重するとは何か
- 対話はどのように成り立つのか
といった問いです。
上智大学は、多様な価値観や対話を大切にしている大学です。
そのため哲学科でも、「自分とは違う考え方」を理解しようとする姿勢が重視されています。
哲学は社会を変える考え方につながる
哲学は、単なる「考える練習」ではありません。
これまでの社会の考え方にも、大きな影響を与えてきました。
例えば、
- 人権
- 自由
- 民主主義
- 平等
といった考え方も、哲学的な議論の積み重ねの中から発展してきたものです。
つまり哲学は、社会の土台となる考え方を作ってきた学問でもあります。
社会問題を見たときに、
「なぜこういう仕組みになっているのだろう」
と考えることは、哲学的な思考につながっています。
推薦型選抜で見られる「社会への視点」
上智大学文学部哲学科の推薦型選抜では、単に哲学の知識量だけが評価されるわけではありません。
むしろ重視されるのは、
- 社会をどう見ているか
- どんな問いを持っているか
- なぜその問題に関心を持ったのか
という思考の姿勢です。
例えば、ニュースや学校生活の中で感じた違和感を、自分なりに考えようとしているかどうかは、出願書類や面接でも大切なポイントになります。
推薦入試は、完璧な知識を持つ人を選ぶ試験ではありません。
問いを持ち、考え続けられる人を見ています。
最後に|「なぜだろう」を大切にしてみよう
哲学は、現実社会と深くつながっている学問です。
ニュース、学校生活、人間関係、SNS、AI、社会問題。
その中には、哲学につながる問いがたくさんあります。
もしあなたが日常の中で、
「なぜそうなるのだろう」
「本当にそれが正しいのだろうか」
と考えることがあるなら、その疑問は哲学の入り口かもしれません。
まずは、自分の中にある問いを大切にしてみてください。
その問いが、上智大学文学部哲学科での学びにつながっていくこともあります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


