自己推薦書を書いていると、

・内容がぼんやりしている気がする
・何を伝えたいのかは分かっているのに、言葉にすると弱くなる
・「もっと具体的に」と言われるが、どう直せばよいか分からない

と感じることがあります。

その原因の多くは、抽象的な表現が多いことにあります。

抽象表現そのものが悪いわけではありません。しかし、背景となる経験や行動が見えないと、読み手にはあなたの考えや姿勢が伝わりにくくなります。

今回は、抽象表現を具体化する方法を解説します。


抽象的な表現とは?

抽象的な表現とは、意味は通じるものの、実際の行動や場面が想像しにくい言葉です。

・協力する大切さを学んだ
・主体的に取り組んだ
・人の役に立ちたいと思った
・コミュニケーション能力を身につけた

これらは方向性としては良い内容ですが、どのような経験からそう考えたのかが見えないため、印象に残りにくくなります。


なぜ具体化が必要なのか

上智大学の推薦入試では、

・経験から何を考えたか
・どのように行動したか
・他者とどう関わったか

といった「思考と行動の過程」が評価されます。

抽象表現を具体化することで、その過程が自然に伝わるようになります。


抽象表現を具体化する3つの方法

方法①:「どんな場面で?」を加える

抽象

協力することの大切さを学びました。

具体化

文化祭準備で意見が対立した際、互いの考えを整理しながら話し合うことで、全員が納得できる形にまとめることができました。

👉 場面が見えることで経験が伝わる


方法②:「何をしたか?」を明確にする

抽象

主体的に行動しました。

具体化

部活動の練習参加率が低下していたため、メンバーに理由を聞き、練習時間を見直す提案をしました。

行動が具体的になると主体性が伝わる


方法③:「どのように変化したか?」を示す

抽象

人と関わることの大切さに気づきました。

具体化

最初は自分の意見を優先しがちでしたが、意見交換を重ねる中で、多様な考えを受け止めることでより良い結論に近づけると気づきました。

👉 思考の変化が伝わる


抽象→具体の変換例

❌ 抽象

コミュニケーション能力が身につきました。

✔ 具体

意見が対立した場面で、双方の考えを整理しながら話し合いの場を設けることで、互いに納得できる結論を導く経験を重ねました。


❌ 抽象

国際理解に興味があります。

✔ 具体

留学生との交流活動で、言葉が通じても価値観の違いに戸惑う場面を経験し、「理解し合うとは何か」を考えるようになりました。


具体化するための質問

文章を見直すとき、次の問いを自分に投げかけてみてください。

・どんな場面だったのか?
・具体的に何をしたのか?
・どんな困難があったのか?
・何に気づいたのか?
・その後どう変わったのか?

この問いに答えることで、自然と具体的な表現になります。


注意したいポイント

✔ 詳細を書きすぎない

具体化=長文化ではありません。
要点が伝わる描写を心がけましょう。

✔ 一文に詰め込みすぎない

読みやすさを意識することも重要です。

✔ 学びにつなげる

出来事の説明だけで終わらせないようにしましょう。


具体化がもたらす効果

抽象表現を具体化すると、

✔ 経験がリアルに伝わる
✔ 思考の過程が見える
✔ あなたらしさが伝わる
✔ 読み手の理解が深まる

という効果があります。

これは人物評価を重視する入試において、大きな強みになります。


まとめ

自己推薦書では、抽象的な言葉だけでは思考や経験が伝わりにくくなります。

意識したいポイント:

✔ 場面を示す
✔ 行動を具体的に書く
✔ 気づきや変化を伝える

抽象表現を少し具体化するだけで、文章はぐっと伝わりやすくなります。

もしどこまで具体的に書けばよいか迷ったときは、無料個別相談を活用するのも一つの方法です。第三者と対話することで、自分の経験の伝え方が整理されることもあります。

次回は、短くても伝わる文章の書き方について解説します。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。