自己推薦書を書いていると、

「将来の夢まで書かないといけない?」
「まだ進路がはっきり決まっていない…」
「具体的な職業を書かないと評価されない?」

と不安に感じる人も多いと思います。

上智大学の推薦入試では、明確な職業名よりも、どのような方向に関心があり、学びを社会にどうつなげたいと考えているかが重視されます。

ここでは、将来の目標を無理なく、説得力をもって伝える考え方を解説します。


将来の目標=職業名ではない

よくある誤解:

❌「○○になりたいです。」だけを書く
❌ 職業名がないと評価されないと思う

将来の目標とは、

・社会とどのように関わりたいか
・どのような課題に関心があるか
・どんな価値を生み出したいか

といった方向性のことです。


まだ決まっていなくても問題ない

高校生の段階で進路が明確でなくても自然なことです。

大切なのは、

✔ どんな分野に関心があるか
✔ どんな社会課題に関心を持っているか
✔ 学びをどう活かしたいと考えているか

を伝えることです。


将来の目標を書く基本の流れ

次の順番で書くと自然に伝わります。

① 関心を持っている分野・課題
② 大学で学びたいこと
③ 学びを社会でどう活かしたいか


例:浅い書き方 → 伝わる書き方


「将来は国際社会で活躍したいと考えています。」


「異なる文化や価値観の違いによって誤解が生まれる場面に関心を持っています。大学で異文化理解やコミュニケーションのあり方を学び、将来は多様な背景を持つ人々が協力できる環境づくりに関わりたいと考えています。」

→ 関心の方向性が具体的に伝わります。


将来像は「広い方向性」でOK

次のような表現でも十分です。

・多様な人が協力できる社会に貢献したい
・教育を通して人の成長を支える仕事に関わりたい
・地域社会の課題解決に関わりたい
・人と人をつなぐ役割を担いたい

職業名がなくても問題ありません。


避けたい書き方

❌ 根拠のない夢だけを書く
❌ 学びとのつながりがない
❌ 抽象的すぎる理想論

→ 説得力が弱くなります。


上智の理念と結びつける視点

上智が大切にしているのは、

・他者理解
・社会への貢献
・多様性の尊重

といった価値観です。

そのため、

・人との関わりの中で生まれた関心
・社会への疑問や問題意識

は将来の目標と自然につながります。


将来の目標が思いつかないとき

次の質問を考えてみましょう。

・どんな問題に関心がある?
・どんな人の役に立ちたい?
・どんな社会になってほしいと思う?

ここから方向性が見えてきます。


目標は変わっていくもの

将来の目標は、大学での学びや経験を通して変化していくものです。

現時点での関心や方向性を示すことが大切です。


まとめ

将来の目標を書くときに大切なのは、職業名ではなく方向性です。

・関心のある分野や課題を書く
・大学での学びとつなげる
・社会でどう活かしたいかを示す

まだ明確でなくても問題ありません。

自分が関心を持っていることや、どのように社会と関わりたいと感じているのかを丁寧に考えてみてください。そこから、自分らしい将来の方向性が見えてきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。