
上智大学 総合人間科学部 社会学科|石井由香理准教授の研究紹介 ジェンダー・セクシュアリティ研究から「自分らしさ」を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「ジェンダー・セクシュアリティ研究から『自分らしさ』を考える」です。
ジェンダー・セクシュアリティ論ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部社会学科の石井由香理准教授は、ジェンダー、セクシュアリティ論、クィア理論、アイデンティティを専門としています。「男らしさ・女らしさ」といった性別に関する固定的なイメージや、恋愛や結婚のあり方についての「当たり前」は、実は時代や社会によって作られてきたものです。石井准教授は、こうした性のあり方や生き方の多様性を、社会学の視点から研究しています。
石井准教授は法政大学で社会学の修士を、首都大学東京で社会学の博士を取得したのち、東洋大学社会学部での助教職を経て、2020年に上智大学助教、2022年から准教授として着任しました。准教授は「悔しかったり、情けなかったり、『落ちこぼれた』りした経験こそ、社会をより豊かなものに変えるための力になる」と述べており、様々な背景を持つ学生を受け入れる学問としての社会学の魅力を伝えています。
高校までの学びとの違い
高校までは、性別や恋愛のあり方について、「みんなそういうものだ」という前提のもとで、あまり深く考える機会がなかった人も多いかもしれません。しかしジェンダー・セクシュアリティ論では、こうした「当たり前」とされてきた前提そのものを、社会がどのように作り上げてきたのかを問い直していきます。多数派の視点だけでなく、少数派とされる立場からも社会を見つめ直す姿勢が、大学での学びの大きな特徴です。
具体的な学びの例

たとえば、「男子だから」「女子だから」という理由で、進路や部活動の選択に無意識の制約を感じたことはないでしょうか。ジェンダー研究では、こうした身近な場面に潜む固定観念が、どのように社会の中で作られ、受け継がれてきたのかを分析していきます。LGBTQ+をめぐる社会の変化についても、法律や制度、人々の意識がどう変わってきたのかを、具体的な事例をもとに学ぶことができます。
アイデンティティという視点からは、自分が何者であるかという感覚が、周囲の環境や人間関係によってどう形づくられていくのかも考えていきます。将来、多様性を尊重する職場や教育の現場づくりに関わりたい人にとっても、実践的な学びとなるでしょう。
「クィア理論」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、これは「普通」とされる枠組み自体を問い直す考え方です。恋愛や結婚、家族のかたちについて、一つの正解があるわけではないという前提に立つことで、これまで見過ごされてきた生きづらさに光を当てることができます。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会学科の出願にあたり、関心のあるテーマについて書かれた社会学者の本を読み、その内容に言及しながら、自分が社会学で何を・なぜ・どのように学びたいかを述べるレポート課題(A4用紙2枚程度)が課されます。ジェンダーや多様性に関心がある場合、ジェンダー論やセクシュアリティ研究の入門書を読んでみることが、自分の関心を言葉にする助けになるでしょう。
社会学科の選考では学科試問は実施されず、面接によって総合的に判定されます。面接での具体的な質問内容は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、自分自身や身のまわりで感じてきた「生きづらさ」や違和感を、社会的な視点から捉え直せるかどうかが大切にされます。うまくいかなかった経験も、決して恥ずかしいものとしてではなく、大切な気づきの種として振り返ってみましょう。
SNSなどで多様な生き方に触れる機会があれば、そこから感じたことを自分の言葉で整理しておくことも良い準備になります。友人や家族との会話の中で、性別や恋愛に関する「当たり前」について話題にしてみることも、考えを深める良いきっかけになるでしょう。
まとめ
ジェンダー・セクシュアリティ研究は、「当たり前」とされてきた性のあり方や生き方を問い直し、一人ひとりの多様な生き方を尊重する社会のあり方を考えていく学問です。自分自身の経験や違和感を大切にすることが、この分野を学ぶ大きな出発点になります。ぜひ、自分らしさについて、あらためて考えてみてください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


