
上智大学 総合人間科学部 看護学科|岡本菜穂子准教授の研究紹介 公衆衛生看護から「地域で高齢者を支える」を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「公衆衛生看護から『地域で高齢者を支える』を考える」です。
地域看護学・公衆衛生看護ってどんな学問?
上智大学総合人間科学部看護学科の岡本菜穂子准教授は、地域看護学、高齢者看護学、公衆衛生看護を専門とし、特に高齢者や社会的に弱い立場に置かれやすい人々への支援を研究テーマとしています。公衆衛生看護とは、病院の中だけでなく、地域社会全体を対象として、人々の健康を守り、病気を予防していくための看護のあり方を考える分野です。高齢化が進む日本社会では、病気になってから治療するだけでなく、住み慣れた地域でどう健康を維持していくかという視点が、ますます重要になっています。
岡本准教授は国立保健医療科学院で公衆衛生学の修士・博士を取得したのち、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科でも博士号を取得しています。公衆衛生の専門的な知識を土台に、地域の中で高齢者や社会的弱者を支える仕組みについて、幅広い視点から研究を重ねてきた研究者です。
高校までの学びとの違い
高校までは、健康を守るための取り組みというと、個人が気をつける生活習慣や、病院での治療をイメージすることが多いかもしれません。しかし公衆衛生看護では、地域全体をひとつの対象として捉え、健康診断や訪問活動、地域のつながりづくりなど、社会の仕組みを通じて人々の健康を支える方法を学んでいきます。一人ひとりへの看護だけでなく、地域社会という大きな単位で物事を考える視点が、大学での学びの大きな特徴です。
具体的な学びの例
たとえば、一人暮らしの高齢者が孤立してしまい、体調の変化に誰も気づけないという状況を耳にしたことがある人もいるかもしれません。公衆衛生看護では、こうした社会的に孤立しやすい人々をどう早期に把握し、必要な支援につなげるかという仕組みづくりを学んでいきます。地域包括支援センターや保健所といった機関が果たす役割についても、重要な学習テーマです。
また、社会的弱者への支援という視点からは、経済的な困難を抱える人や、障がいのある人など、さまざまな事情で支援を必要とする人々への配慮も学びます。誰もが等しく健康に暮らせる社会をどう実現するかという、公衆衛生ならではの広い視野が求められます。
岡本准教授の研究は、高齢者だけでなく、社会の中で見過ごされがちな人々にも光を当てるものです。目の前の患者さんだけでなく、その背景にある地域や社会のあり方まで見渡す姿勢は、公衆衛生看護ならではの視点だといえるでしょう。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、看護学科の出願にあたり、①看護体験やボランティアからの学びについて、②新聞記事を素材とした医療・看護の問題分析という2つのレポート課題(各A4用紙2枚・2,000字程度)が課されます。地域や高齢者福祉に関心がある場合、地域のボランティア活動や高齢者施設での経験があれば、それをレポート①の題材として掘り下げてみるとよいでしょう。
看護学科の選考では学科試問は実施されず、面接ではレポート内容について3分以内のプレゼンテーションと質疑応答が行われます。面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと
推薦入試では、知識の量よりも、地域や社会の中で困っている人にどう関心を向けてきたかを、自分の言葉で語れるかどうかが大切にされます。地域の清掃活動や高齢者との交流イベントに参加した経験があれば、そのときに感じたことを整理しておきましょう。
孤独死や高齢者の孤立といった社会課題に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも、レポート②の準備につながります。地域包括ケアなど、聞き慣れない言葉が出てきても、自分なりに調べてみる姿勢を大切にしてください。
まとめ
公衆衛生看護は、一人ひとりの患者さんだけでなく、地域社会全体を視野に入れて健康を支えていく学問です。高齢化が進む日本において、この分野が果たす役割はますます大きくなっていくでしょう。ぜひ、身近な地域の高齢者や、社会的に孤立しやすい人々の存在について、あらためて目を向けてみてください。地域という大きな単位で健康を考える視点は、これからの社会にとってますます欠かせないものになっていくはずです。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


