上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 櫻田智恵助教とは?タイ地域研究・現代政治史・君主制を学ぶ

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、

「櫻田智恵助教の研究と、総合グローバル学科で学べるタイ地域研究・現代政治史について」です。

上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、タイの政治や社会について研究しているのが櫻田智恵助教です。現在は総合グローバル学部総合グローバル学科の助教として、アジア研究領域を担当しています。専門はタイ地域研究、現代政治史、君主制です。


櫻田智恵助教は何を研究している?

櫻田助教は、東南アジアのタイを専門に、特に君主制や王室について研究しています。ただし、王室の制度や歴史だけを調べているわけではありません。政治や経済、歴史に加えて、人々がなぜ君主制を支持するのか、反対するのかといった、人々の意識や感情にも注目している点が特徴です。

政治を考えるとき、選挙結果や法律、制度など数字や文章で確認できる情報だけを見てしまいがちです。しかし、実際の社会では、人々が政治家や国家、王室に対してどのような感情を抱いているのかも政治に影響します。櫻田助教の研究は、こうした数字では捉えにくい部分まで含めてタイ社会を理解しようとするものです。


タイの君主制から政治と社会の関係を見る

タイでは、君主制が近現代の政治や社会を考えるうえで重要なテーマの一つです。一方で、タイ政治には選挙、政党、軍、社会運動などさまざまな要素も関係しています。君主制だけを見ればタイ政治全体を説明できるというわけではありません。

だからこそ、地域研究では歴史的な経緯や制度、人々の価値観など複数の要素を合わせて考えます。「なぜこの制度が長く続いてきたのだろう」「同じ制度でも時代によって受け止められ方が違うのはなぜだろう」と問いを広げることで、政治の見え方も変わってきます。

櫻田助教の研究は、君主制を単に支持か反対かという二つの立場に分けるのではなく、人々と政治制度との関係を歴史の中から丁寧に読み解いていくものといえるでしょう。


地域研究では「その国の当たり前」を深く知る

櫻田助教が専門とする地域研究とは、特定の地域について、政治だけ、歴史だけと分野を区切らず、社会や文化も含めて総合的に理解していく学問です。

例えば、タイの政治について日本語のニュースだけを読んでいると、「選挙が行われた」「政権が変わった」といった出来事が中心になります。しかし、その背景にある歴史や、人々が政治制度をどのように捉えているのかまで知ると、同じニュースでも違って見えてきます。

櫻田助教はタイでの滞在経験を持ち、タイを研究対象として長く調査を続けています。現在の研究では、君主制に加えて、日タイ関係や、日本と東南アジアが歴史的にどのような関係を築いてきたのかにも関心を広げています。


歴史を知ると現在の国際関係も違って見える

櫻田助教の研究キーワードには、第二次世界大戦、日タイ関係、残留邦人、ニュース映画なども含まれています。これは、現在のタイだけを見るのではなく、日本とタイが過去にどのような関係を築き、その記憶がどのように残っているのかを考える研究にもつながります。

国際関係というと、首脳会談や外交交渉など現在進行形のニュースを思い浮かべるかもしれません。しかし、国同士の関係には長い歴史があります。過去の戦争や交流、移住などが、現在の人々の相手国に対するイメージに影響することもあります。

「日本とタイは現在どのような関係にあるのか」だけでなく、「その関係はどのような歴史を経てつくられたのか」と考えることで、国際関係をより立体的に捉えられるようになります。


高校生なら海外ニュースから問いをつくってみよう

櫻田助教の研究に興味を持ったら、タイや東南アジアのニュースを見たときに、少し立ち止まって背景を調べてみるのがおすすめです。

例えば、「なぜタイでは王室が政治や社会の中で大きな存在感を持っているのだろう」「なぜ同じ政治制度でも日本とタイでは受け止められ方が違うのだろう」「過去の出来事は現在の日タイ関係にどのような影響を与えているのだろう」といった問いが考えられます。

また、タイへ旅行した経験や、タイの映画・音楽・食文化に興味を持ったことも、地域研究への入口になります。文化に興味を持ったあとで、その国の歴史や政治について調べてみると、一つの地域をより深く理解できるようになります。


総合グローバル学科のアジア研究とどうつながる?

櫻田助教は、総合グローバル学部のアジア研究領域を担当しています。現在、上智大学では「東南アジア現代政治史」「東南アジア史入門(近現代)」「演習(アジア研究C)」なども担当しています。

総合グローバル学科の地域研究では、世界全体を大きく見るだけではなく、一つの国や地域を深く知ることも大切にされています。タイの君主制という具体的なテーマを掘り下げることで、政治制度、歴史、人々の意識、国際関係といった複数の問題へ広げていくことができます。

「グローバルに学ぶ」というと、多くの国を広く知ることを想像しがちですが、一つの地域を時間をかけて詳しく調べることで、世界の複雑さが見えてくることもあります。


推薦入試では「なぜ気になるのか」を考えよう

推薦入試を考えている場合も、櫻田助教の研究テーマをそのまま自分のテーマにする必要はありません。教授や助教の研究を知ることは、自分の興味が大学でどのような学問につながるのかを考える一つのきっかけです。

例えば、旅行をきっかけにタイに興味を持ったのであれば、「タイが好き」で終わらず、何に興味を持ったのかを具体的にしてみてください。政治制度なのか、歴史なのか、日本との関係なのか、人々の価値観なのかによって、調べたい内容は変わります。

自分とは異なる価値観に触れたときにすぐ評価するのではなく、「なぜこのように考えるのだろう」と背景を調べる姿勢も、地域研究のおもしろさにつながります。


櫻田智恵助教の研究からタイを深く見てみよう

櫻田智恵助教の研究を知ると、タイという一つの国についても、政治、歴史、君主制、人々の意識、日本との関係など、さまざまな角度から研究できることが分かります。

普段海外ニュースを見ていて、「日本とはずいぶん違う」と感じる制度や価値観に出会ったときこそ、地域研究の入口かもしれません。違いだけを見るのではなく、なぜその違いが生まれたのかまで調べてみてください。そこから、自分が総合グローバル学科で深く学んでみたい国や地域が見つかるかもしれません。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。

※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。