自己推薦書を書いていると、

  • 丁寧に書いているつもりなのに伝わりにくい
  • 無難にまとめたら印象が弱くなった
  • 何がよくないのか分からない

と感じることがあります。

その原因の一つは、伝わりにくい表現や印象を弱める言い回しです。

自己推薦書では、特別に難しい言葉を使う必要はありません。むしろ、読み手に伝わりやすい自然な表現が大切です。

今回は、避けたい表現とその理由、言い換えのポイントを解説します。


なぜ表現が重要なのか

上智大学の推薦入試では、

  • 思考の明確さ
  • 誠実さ
  • 自分の言葉で伝える力

が評価されます。

表現の選び方ひとつで、内容の伝わり方や印象が変わります。


避けたい表現①:抽象的すぎる言い回し

❌ 例

  • 貴重な経験になりました
  • 多くのことを学びました
  • 大きく成長しました

何を学んだのかが分からない

✔ 言い換え

  • 意見の違いを受け止める重要性に気づきました
  • 相手の立場を理解することの難しさを学びました

避けたい表現②:気持ちだけで終わる表現

❌ 例

  • とても感動しました
  • 強く心を打たれました
  • 大変貴重だと感じました

思考の過程が見えない

✔ 言い換え

  • なぜその状況が生まれるのか疑問を持ちました
  • 自分の考えの浅さに気づきました

避けたい表現③:過度に丁寧すぎる言葉

❌ 例

  • 〜させていただきました
  • 〜することができました
  • 〜と感じております

文章が回りくどくなる

✔ 言い換え

  • 〜しました
  • 〜に気づきました

👉 簡潔な方が読みやすい


避けたい表現④:自己評価が強すぎる表現

❌ 例

  • 私の強みはリーダーシップです
  • 私は誰よりも努力しました
  • 私は責任感が強い人間です

👉 根拠が見えず説得力に欠ける

✔ 言い換え

  • 意見が分かれた際、全員の考えを整理する役割を担いました
  • 最後まで役割を果たすことを意識して取り組みました

👉 行動で示す方が伝わる


避けたい表現⑤:大きすぎる目標表現

❌ 例

  • 世界平和に貢献したい
  • 社会を変えたい
  • 多くの人を幸せにしたい

抽象的で現実感が薄い

✔ 言い換え

  • 地域の支援体制のあり方に関心を持っています
  • 教育格差の課題について学びを深めたいと考えています

👉 身近な課題から語る方が説得力がある


避けたい表現⑥:理念の丸写しのような表現

❌ 例

  • 貴学の理念に深く共感しました
  • 多様性を尊重する教育に魅力を感じました

自分の経験とのつながりが見えない

✔ 言い換え

  • 留学生との交流を通して、多様な価値観に触れることの重要性を実感しました

自分の経験と結びつけることが大切


避けたい表現⑦:否定的すぎる自己評価

❌ 例

  • 私は積極的ではありませんでした
  • 自信がありませんでした

マイナス印象で終わる

✔ 言い換え

  • 当初は自分の意見を伝えることにためらいがありましたが、意見交換を重ねる中で少しずつ発言できるようになりました

👉 変化や成長につなげる


「良さそうに見えて伝わらない言葉」に注意

自己推薦書では、

  • 立派に見える言葉
  • 丁寧すぎる言い回し
  • 抽象的な表現

よりも、

自分の経験に基づいた具体的な言葉が伝わります。


表現を見直すチェックポイント

書き終えた後、次の点を確認してみましょう。

  • 具体的な場面が想像できるか
  • 自分の言葉で書かれているか
  • 気持ちだけで終わっていないか
  • 行動や思考の変化が伝わるか

まとめ

自己推薦書では、表現の選び方によって内容の伝わり方が大きく変わります。

意識したいポイント:

  • 抽象的な言葉で終わらせない
  • 気持ちだけで終わらせない
  • 行動や経験で示す
  • 自分の言葉で書く

自然で具体的な表現は、あなたの思考や姿勢をより正確に伝えてくれます。

もし自分の文章が伝わりにくいと感じたら、無料個別相談を活用する方法もあります。第三者の視点から見ることで、表現の改善点が見えてくることもあります。

次回は、第三者に伝わる文章にするチェック方法について解説します。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。