
上智大学 総合人間科学部 社会学科|田渕六郎教授の研究紹介 家族社会学から「世代」と「エイジング」を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「家族社会学から『世代』と『エイジング』を考える」です。
家族社会学ってどんな学問?
上智大学総合人間科学部社会学科の田渕六郎教授は、家族、世代、エイジング、地域社会を専門としています。家族のかたちは、時代とともに大きく変化してきました。三世代が同居する家庭は減り、一人暮らしの高齢者や、共働きで子育てをする家庭が増えるなど、私たちが「当たり前」だと思っている家族像も、実は時代によって作られてきたものです。田渕教授は、こうした家族や世代のあり方の変化を、社会全体の構造と結びつけて研究しています。
田渕教授は東京大学で文学・法学の学士、社会学の修士を取得したのち、東京都立大学、名古屋大学での勤務を経て、2007年から上智大学准教授、2012年から教授として着任しました。教授は「社会学を深く学ぶことで、時代が変化しても通用するような、社会や人間に対する洞察力や実践力を身につけることができる」と述べ、少人数教育による本格的な学びの機会を強調しています。
高校までの学びとの違い
高校までは、家族というと、自分の家庭を基準に考えることがほとんどだと思います。しかし家族社会学では、家族のかたちが地域や時代によってどう異なるのか、統計データや調査をもとに客観的に分析していきます。「普通の家族」という前提そのものを問い直し、多様な家族のあり方を社会構造の中で理解していく視点が、大学での学びの大きな特徴です。
具体的な学びの例
たとえば、祖父母の世代と自分の世代とで、結婚や子育てに対する考え方がずいぶん違うと感じたことはないでしょうか。家族社会学では、こうした世代間の価値観の違いを、社会の変化と結びつけて分析していきます。少子高齢化が進む日本社会で、高齢者をどう支えていくかという「エイジング」の問題も、この分野の重要なテーマです。
また、地域社会が果たしてきた子育てや介護の支え合いの機能が、都市化によってどう変化してきたのかを学ぶことで、現代の子育て支援や高齢者福祉の課題を、より深く理解できるようになります。将来、福祉や自治体の仕事に関わりたい人にとっても、実践的な視点を得られる分野です。
「エイジング」という言葉は、単に高齢者だけを指すものではありません。私たちは生まれてから死ぬまで、常に年齢を重ねながら生きています。田渕教授の研究は、人生のさまざまな段階で人がどのような経験をし、周囲との関係をどう築いていくのかという、幅広いライフコースの視点を含んでいます。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会学科の出願にあたり、関心のあるテーマについて書かれた社会学者の本を読み、その内容に言及しながら、自分が社会学で何を・なぜ・どのように学びたいかを述べるレポート課題(A4用紙2枚程度)が課されます。家族や世代間のつながりに関心がある場合、家族社会学の入門書を読んでみることで、自分の関心をより具体的に言語化できるでしょう。
社会学科の選考では学科試問は実施されず、面接によって総合的に判定されます。面接での具体的な質問内容は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと
推薦入試では、知識の量よりも、自分の家族や祖父母との関わりの中で感じた気づきを、社会全体の変化と結びつけて考えられるかどうかが大切にされます。家族に、昔の暮らしや子育てについて話を聞いてみることも、良い準備になるでしょう。祖父母や親の世代が、自分と同じ年齢だったころにどのような社会状況の中で生きていたのかを調べてみることも、世代の違いを具体的に理解する手がかりになります。
まとめ
家族社会学は、私たちにとって最も身近な存在である「家族」というものを、社会の変化という大きな視点から見つめ直す学問です。当たり前だと思っていた家族のかたちが、実は多様な選択肢の一つに過ぎないと気づくことから、この分野への理解は深まっていきます。高齢化が進む日本社会において、これからますます重要になっていくテーマといえるでしょう。世代を超えて人と人がどうつながり合っていけるのかを考えることは、これからの社会を生きていく私たち一人ひとりにとっても、大切な問いです。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


