上智大学 総合人間科学部 教育学科|上野正道教授の研究紹介 学校教育学から世界の「学びのかたち」を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「学校教育学から世界の『学びのかたち』を考える」です。


学校教育学・教育哲学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部教育学科の上野正道教授は、学校教育学と教育哲学を専門としています。上野教授は、米国・欧州・東アジアなど世界各国の学校教育を比較しながら研究を進めており、「グローバル化や多文化共生社会化が進む中で、新しい教育・学び・学校のあり方を探ること」を大切なテーマとしています。日本の学校のあり方が当たり前だと思っていても、国が変われば授業の進め方や先生と生徒の関係、評価の仕方も大きく異なります。

上野教授は上智大学で文学士を取得したのち、東京大学で教育学の修士・博士を取得し、2018年から上智大学教授として着任しました。一般社団法人東アジア教育研究所の所長や山東師範大学の客員教授、エディンバラ大学客員研究員なども務めており、国内にとどまらず国際的なネットワークの中で学校教育を研究してきた経歴を持っています。


高校までの学びとの違い

高校までは、自分が通っている学校のルールや授業のスタイルを「当たり前のもの」として受け止めていることが多いと思います。しかし大学の学校教育学では、日本の学校のあり方を、他の国や地域の教育と比べながら相対化して考えていきます。「なぜ日本の学校はこのような仕組みになっているのか」を、他国との比較を通して初めて言葉にできるようになる、という発見の連続が、大学での学びの面白さです。


具体的な学びの例

たとえば、海外からの留学生や、海外経験のある友人と話していて、授業の受け方やテストの形式が日本とまったく違うことに驚いた経験はないでしょうか。学校教育学では、こうした違いがどのような教育の考え方や社会背景から生まれているのかを、具体的な国や地域の事例をもとに学んでいきます。将来、国際的な視点を持って教育に関わる仕事や、グローバルな環境で活躍することを目指す人にとって、視野を広げる土台となる分野です。

また、教育哲学の視点からは、「そもそも学ぶとはどういうことか」「良い授業とは何か」といった、当たり前に思える問いをあらためて掘り下げていきます。答えを急がず、根本から考え直す姿勢がこの分野には求められます。

たとえば、日本では静かに座って先生の話を聞く授業が一般的ですが、国によっては生徒同士が活発に議論しながら進める授業が主流のところもあります。どちらが優れているというよりも、それぞれの社会が何を大切にして教育を組み立ててきたのかを理解することが、学校教育学の出発点になります。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、教育学科の出願にあたり、指定図書(アマルティア・セン『人間の安全保障』または木村元『学校の戦後史 新版』)から1冊を選んで要約と考察をまとめるレポート課題(A4用紙2000字程度)が課されます。世界的な視点で教育を考える上野教授の分野に関心がある場合、『人間の安全保障』を通して、教育が一人ひとりの人生や社会全体にとってどのような意味を持つのかを考えてみるのも一つの方法です。

教育学科の選考では学科試問は実施されず、面接によって総合的に判定されます。面接での具体的な質問内容は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、自分とは異なる価値観や仕組みに触れたときに、それをどう受け止め、考えを深められるかが大切にされます。留学経験がなくても、異文化交流やニュースを通して感じた気づきを、丁寧に言葉にしてみましょう。

海外のドラマや映画で描かれる学校生活を見て、「日本とは違うな」と感じたことも、立派な気づきの一つです。なぜそう感じたのか、その違いの背景に何があるのかを一歩掘り下げて考えてみると、学校教育学的な視点に近づいていきます。違いを面白がるだけでなく、自分の国の当たり前を相対化して眺め直す練習を重ねてみましょう。


まとめ

学校教育学は、自分にとって当たり前だった「学校」という場を、世界という広い視点から見つめ直す学問です。違いに驚くだけで終わらせず、なぜその違いが生まれるのかを考え続ける姿勢が、この分野の学びの出発点になります。ぜひ、身近な国際交流の経験を通して、この学問への関心を深めてみてください。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。