上智大学 総合人間科学部 教育学科|相澤真一教授の研究紹介 教育社会学から「学校で学ぶこと」の意味を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「教育社会学から『学校で学ぶこと』の意味を考える」です。


教育社会学・歴史社会学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部教育学科の相澤真一教授は、教育社会学と歴史社会学を専門としています。教育社会学は、私たちが学校で受けている教育が、社会にとってどのような意味を持つのかを実証的に考える学問です。相澤教授は「あなたが教育を受けているという現象そのものが、極めて社会的な事象である」と述べており、一見すると個人的な経験に見える「学校で学ぶこと」を、社会全体の仕組みの中で捉え直す視点を提示しています。

相澤教授は慶應義塾大学で総合政策学の学士を取得したのち、東京大学で教育学の修士・博士を取得しました。日本学術振興会特別研究員(PD)や中京大学現代社会学部准教授を経て、2019年から上智大学准教授、2023年から教授として教育社会学の研究・教育に携わっています。政策や社会全体の動きと、教育という個別の営みを結びつけて考えてきた研究者です。


高校までの学びとの違い

高校までは、教育というと「自分がどう学ぶか」という個人の視点で考えることが多いと思います。しかし大学の教育社会学では、一人ひとりの学びの背景に、家庭環境や地域、時代といった社会的な要因がどう関わっているのかを、データや歴史的な資料をもとに調べていきます。個人の努力だけでは説明しきれない部分に目を向け、社会の仕組みそのものを問い直す姿勢が、大学での学びの特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、同じ学年でも、進学先や将来の選択肢が、育った地域や家庭の状況によって大きく異なることに気づいた経験はないでしょうか。教育社会学では、こうした教育の機会の違いがなぜ生まれるのか、統計データや聞き取り調査などを通して明らかにしていきます。歴史社会学の視点を組み合わせることで、今の学校制度がどのような経緯で作られてきたのかも学ぶことができ、現在の教育を歴史的な流れの中で理解する力が身につきます。

部活動の強豪校と呼ばれる学校がなぜその地域に多いのか、といった身近な疑問も、教育社会学的な調査の対象になり得ます。当たり前だと思っていたことの背景を調べてみると、新しい発見があるかもしれません。

また、進学率の推移や、入試制度の変化といったテーマも、教育社会学の重要な研究対象です。「今の入試のあり方は、いつから、どのような理由で今の形になったのか」を調べていくと、自分自身が挑もうとしている入試そのものを、少し違った視点から見つめ直すことができるかもしれません。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、教育学科の出願にあたり、指定図書(アマルティア・セン『人間の安全保障』または木村元『学校の戦後史 新版』)から1冊を選んで要約と考察をまとめるレポート課題(A4用紙2000字程度)が課されます。教育社会学に関心がある場合、とくに『学校の戦後史 新版』は、学校制度がどのように社会の中で形づくられてきたかを学ぶうえで参考になる一冊です。自分の身近な学校生活と重ね合わせながら読んでみると、考察が書きやすくなるでしょう。

教育学科の選考では学科試問は実施されず、面接によって総合的に判定されます。面接でどのような点が問われるかについては大学から具体的には公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、身近な教育の場面に対して「なぜだろう」と問いを持ち、それを自分なりに調べたり考えたりした経験が重視されます。探究活動で学校や地域について調べた経験がある人は、そのときの気づきを振り返ってみましょう。

友人と進路の話をしていて、「同じ学年なのに、選べる選択肢がずいぶん違うな」と感じたことはないでしょうか。そうした違和感を「仕方のないこと」で終わらせず、なぜそうした違いが生まれるのかを考えてみる姿勢が、教育社会学的なものの見方の第一歩になります。


まとめ

教育社会学は、当たり前だと思っている学校生活や学びの背景にある社会の仕組みを、データや歴史をもとに丁寧に読み解いていく学問です。自分自身の学びを、少し引いた視点から見つめ直すきっかけにもなります。ぜひ、自分の学校生活を振り返りながら、この学問への関心を深めてみてください。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。