こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|将来像をどう考えればよいのか」です。
哲学科志望者が悩みやすい「将来像」
上智大学文学部哲学科の推薦型選抜では、提出書類や面接の中で将来について聞かれることがあります。
そのとき、多くの受験生が次のような不安を感じます。
「哲学科って将来どうつながるの?」
「具体的な職業を書けないとダメなのでは?」
「まだやりたい仕事が決まっていない」
たしかに哲学は、医師や教師のように資格へ直結する学問ではありません。
しかし、だからといって将来像が書けないわけではありません。
むしろ哲学科では、 どんな問題意識を持って社会を見ているか が大切になります。
推薦型選抜で求められているのは、「完成された将来設計」ではなく、「これから何を考え続けたいのか」という視点です。
職業よりも「関心」を考える
将来像を書くとき、多くの人は最初に「職業」を考えます。
もちろん将来やりたい仕事が明確にある人は、それを書くことも一つの方法です。
しかし哲学科の場合、無理に職業を決める必要はありません。
それよりも大切なのは、
どんな問題に関わりたいのか
という視点です。
例えば、次のような関心があります。
- AIと人間の関係について考えたい
- 多様な価値観が共存する社会を考えたい
- 公平とは何かを深く考えたい
- 人と人が対話できる社会について考えたい
こうした問題意識は、哲学の学びと深くつながっています。
推薦型選抜でも、「何を考えたいのか」が伝わることはとても重要です。
哲学は社会と離れた学問ではない
哲学というと、「現実とは少し遠い学問」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし実際には、哲学は社会と深く関わっています。
例えば現代社会には、次のような問題があります。
- AIはどこまで人間の代わりになれるのか
- SNS時代の「自由な発言」はどう考えるべきか
- 多様性を尊重するとはどういうことか
- 公平な社会とは何か
これらの問題には、すぐに答えが出るわけではありません。
だからこそ、「人間とは何か」「社会とは何か」を考える哲学的な視点が必要になります。
将来像を書くときも、「社会をどう見ているのか」という視点は大切になります。
大学での学びと将来をつなげる
将来像を考えるときは、大学での学びとのつながりを意識すると整理しやすくなります。
例えば、
- 社会問題に疑問を持つ
- 哲学を通してその背景を考える
- 将来は人や社会に関わる仕事につなげたい
という流れです。
このとき大切なのは、「職業名」よりも、「どんなテーマを考え続けたいか」です。
例えば、
「AIと人間の関係について考え続けたい」
「多様な価値観を理解できる社会に関わりたい」
という形でも、十分に将来像になります。
上智大学が大切にしている視点
上智大学は、知識だけではなく、「他者と向き合う姿勢」や「社会との関わり」を大切にしている大学です。
哲学科でも、単に一人で考えるだけではなく、対話を通して思考を深めることが重視されています。
そのため推薦型選抜でも、
- 社会への関心
- 他者理解
- 多面的な視点
- 対話姿勢
といった部分が評価につながりやすくなります。
将来像を書くときも、「社会とどう関わりたいか」が見えると、上智大学とのつながりが自然になります。
将来像は完成していなくていい
高校生の段階で、将来を完全に決めることは簡単ではありません。
だからこそ、推薦型選抜でも「完成された答え」を求められているわけではありません。
むしろ大切なのは、
これから考え続けたいテーマを持っていること
です。
哲学は、「問い続けること」そのものを大切にする学問です。
将来像についても、「まだ答えは出ていないが、これから深く考えていきたい」という姿勢は、とても自然なものです。
最後に|あなたが考え続けたいことは何か
哲学科を志望する理由は、必ずしも具体的な職業に直結している必要はありません。
むしろ大切なのは、
「社会のどんな問題に関心を持っているのか」
「なぜその問題を考えたいと思ったのか」
という部分です。
推薦型選抜では、完璧な将来像よりも、「問いを持ち続けられる人かどうか」が見られています。
もし今、将来について迷っていたとしても大丈夫です。
まずは、自分がどんなことに疑問を持ち、どんな社会を考えたいのかを整理してみてください。
その問いが、上智大学文学部哲学科での学びにつながっていくかもしれません。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。

